VIPも大注目のトヨタ・グランエース! 圧倒的存在感の内外装を徹底チェック (5/5ページ)

Luggage & Accessibility ミニバンに求められる能力も追求

 多くのミニバンがそうであるように、車室と荷室がつながっているグランエースに荷物を積載するためには、シートをスライドさせたり倒したりするアレンジが必要だ。

 基本的には荷室となる最後部のスペースは、最後列のシートを前方にスライドさせることで拡張が可能だ。6人乗りでは840mm、8人乗りでは650mmの前後スペースを確保できる。ただし、これは最後列をもっとも前側にスライドさせたときのもので、最後列に乗員がいる場合には、もう少しスペースは小さくなる。8人乗りの最後列をチップアップシートにしたのは、少しでもスペースを大きく取るためだ。とはいっても、上下左右にも広い空間があるので、積み方を工夫すれば相当な量の荷物を積載できる。

 シートアレンジのパターンとしては、全座席独立でシートスライドが可能。左右席を同じ位置にしたりオフセットさせたりすることで、いろいろな形や大きさの荷物を、乗車人数やどの座席に乗るかなどの条件に応じてアレンジできる。アームレストを装備する豪華仕様のパワーシートはフルフラット化などはできないが、そもそもフロアの面積が大きいので、アレンジパターンにかかわらず、リヤの各座席の足もとに荷物を置くなど、積み方を工夫することができる。

※寸法は編集部による実測値です

■Premium(6人乗り)

 6人乗りでは3列目シートのスライドによって荷室容積が大きく変わるが、後席4名がゆとりのあるシートポジションを取っても、最後部にはスーツケースをタテに4つ積載できる。

 3列目への乗り降りは、2列目を前倒しするか、2列目中央をウォークスルーで移動する。左右どちらのドアからも同じようにアクセスできる。シート背面には後ろから操作できるレバーが備わる。

 3列目はシート側面のレバー操作だけでなく、ラゲッジルーム側からもスライド操作が行える。左右それぞれスライドできるので、乗員の人数、荷物の種類や大きさに応じたアレンジが可能だ。

■G(8人乗り)

 8人乗りでは、2列目/3列目/4列目のアレンジにより、必要なラゲッジスペースを確保する。3列のシートはそれぞれ左右独立でスライドできるので用途に応じてアレンジできる。※寸法は編集部による実測値です

 4列目は、座面を跳ね上げて前後長をコンパクトにできるチップアップシートを採用。跳ね上げたままでスライドさせることもできるので、荷物の大きさや量などに応じて使い分けるといいだろう。

 4列目シートの後方には、スライド用レバーとチップアップ用レバーが備わる。スライドとチップアップは、6対4分割式で左右独立して操作可能。レバー操作でロックが解除される仕組みだ。

 全高が2m近いので、バックドアをオープンするとかなり高い位置になるが、閉じる際にはバックドアトリムのストラップを使えば楽に操作できる。ストラップの取り付け位置は、ミニバンとしては平均的な高さだ。※寸法は編集部による実測値です

 フロントドアはドアパネルの横幅が小さいので、最小限の開閉操作で乗り降りができる。スライドドアは左右開口幅が広く高さも十分。

 スライドドアからの乗降するときに使うステップは左右幅が広く、足を載せやすい形状だ。ウェルカムランプも備わる。


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