RAV4以外は鳴かず飛ばず! プラグインハイブリッドが日本で売れないワケ (1/2ページ)

車両価格の高さが購入への第一関門か

 プラグインハイブリッド車(PHEV)は、ハイブリッド車(HV)に比べ駆動用バッテリーの搭載量を増やし、外部から充電できる機能を追加している。それによって、モーターだけでのEV走行を40~100kmほどできるようになる。ただし、HVに比べ車両価格が高くなる。

 たとえばトヨタ・プリウスの場合、HVのプリウスのエントリーモデルの価格は260万8000円だが、PHEVのプリウスPHVのエントリーモデルは331万3000円と、約71万円高くなる。

 SUV(スポーツ多目的車)のRAV4の4輪駆動車同士で比較してみても、HVの廉価な車種とPHEVのエントリーモデルを比較すると、こちらはグレードが異なるので装備に差があるかもしれないが、約124万円ほどの差額となる。

 三菱自のSUVであるアウトランダーは、ガソリンエンジン車とPHEVとの比較になるが、もっとも廉価なグレード比較で、約130万円の差だ(ガソリン車も4WDで比較)。アウトランダーPHEVは2012年からの発売で、すでに8年の歳月を経ており、PHEVを選ぶ人が多い。しかし、一般的には車両価格の差からまだPHEVに手が出ない消費者は多いのではないか。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

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乗馬、読書
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