【今さら聞けないタイヤ基礎知識】ゴムの塊なのになぜ高い? ヨコハマタイヤがズバリ答えます (2/2ページ)

純正品は装着車の特性に合わせた特注品

高野:新車時に標準装着されるタイヤといえば、アフターマーケット向けのリプレイス品と同じ銘柄であっても、質や性能が異なるイメージがあります。実際はどうなのでしょうか?

栗山:何故か日本市場では「純正装着タイヤはコストが削られている?」などとよく指摘されがちなのですが、少なくとも弊社の製品ではそんなことはありません。純正装着タイヤはそれぞれの車種ごとに最適な性能となるよう専用開発している場合が多く、むしろより手間がかかっていると言えるでしょう。

リプレイス品(市販品)はどのクルマに履かせても平均的に良い性能が出せるよう、微妙にセッティングを変えているので、厳密には純正装着タイヤとまったく同じではないことは確かですが、基本的な性能や使用する材料、またコストにも大きな差はありません。
ただし、新車時に履いてるタイヤの印象が良かった場合、新調されるときは新車を買ったディーラーで同じタイヤを注文されるのがベストだと思います。もっと燃費を良くしたい、もっとハイグリップが欲しいなど、特定の性能を特化させたい場合は、お好みでリプレイス品をお選びいただくことをオススメします。

ADVAN Sport V105を純正装着するメルセデスAMG E53 4MATIC+

高野:タイヤを替えるとクルマの走りが変わるので、タイヤの履き替えはクルマ好きにとっては楽しいイベントのひとつですよね。古めのクルマだと、クルマごと乗り替えたのか? と思えるほど乗り味が激変しますし、良いタイヤとの出会いは感動が大きいものです。ただ擦り減ったから替えるのではなく、燃費や乗り味を良くするために、積極的にタイヤ交換を楽しむクルマ文化が育ってほしいと切に願います。今回はありがとうございました!


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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