レヴォーグの孤軍奮闘状態! ヨーロッパじゃ人気なのに日本で「ステーションワゴン」が「衰退」するワケ (2/2ページ)

速度域の高い欧州では空力的にもステーションワゴンが必要

 このように欧州ブランドにステーションワゴンが目立つ理由について「レジャーユースのモデルであっても、速度無制限のアウトバーンを走るためには、空力面などで有利なステーションワゴンを求めるユーザーが一定数以上存在しているから」などと説明されることが多い。

 逆にいうと、高速道路でもせいぜい120km/hが制限速度の上限となる日本においては、本質的にはステーションワゴンのニーズはさほど高くないといえる。たくさんの荷物を積みたいのであれば、ミニバンのほうが有利であるし、乗車人数も増やすことができる。さらに、アウトドアレジャーでちょっとした悪路を走る可能性があるならば、ロードクリアランスの大きいクロスオーバーSUVのほうが便利というのは世界的トレンドだ。

 前述した欧州ブランドにしても、クロスオーバーSUVのラインアップも充実しているのはご存じのとおり。欧州ではまだまだステーションワゴンのファン層が一定数いるため多くのモデルが存在しているが、ワゴンからSUVという流れが当分続くことは間違いないだろう。

 その意味では、しっかりとレヴォーグを進化させてくるスバルは、ステーションワゴン・ファンにとっては貴重なモデルといえるのだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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