巨大メーカーの「ブランド」を築いた衝撃作! 国産8メーカーの「神車」8台を選んだ (2/2ページ)

メーカー独自の技術がブランドを築き上げてきた

5)ダイハツ・ミラアヴァンツァートR(L502S)

 そして、現在の軽自動車シェアナンバーワンなのがダイハツ。その過去モデルで「神車」と呼びたいのは、旧規格時代のミラ・アヴァンツァートR(L502S)だ。後にコペンにも搭載されることになる4気筒ツインカムターボと、フロント・ストラット、リヤ・セミトレの四輪独立懸架シャシーを組み合わせた走りは、記憶にある限りで軽自動車歴代最高レベルにある。

 スバル・ヴィヴィオを推す声があるのも事実だが、ミラのセミトレに組み込またパッシブ制御の4WSがハマるシチュエーションでは、これぞオン・ザ・レールといった走りが味わえた。いまは軽自動車のリヤサスといえばトーションビームが当たり前という時代だが、セミトレであそこまで高次元な走りを実現していたシャシーがロストテクノロジーになってしまわないことを願うばかりだ。

6)マツダRX-8(SE3P)

 マツダのブランドイメージといえばRE(ロータリーエンジン)。市販車に搭載されなくなって久しいが、RE復活の噂が流れるたびにファンは注目する。それがレンジエクステンダーEVの発電機用エンジンだとしても、だ。その意味では、マツダの「神車」となるのは最後のRE搭載車「RX-8」になるだろう。

 レシプロでは考えられないほどヒュンヒュンと高回転まで上昇するREと、ステアリング操作にレスポンシブルでありながらスタビリティにも優れるシャシーの組み合わせは、REを乗りこなすハードルを下げてくれたという印象がある。神が手を差し伸べてくれた、そんな印象があるのだ。

7)スバル・インプレッサ22B STi version

 現在のSUBARUにおけるブランドイメージは先進運転支援システム「アイサイト」によるところが多いだろうが、とはいえボクサーエンジンやシンメトリカルAWDという走り系ハードウェアも富士重工業時代からのブランドイメージを築き上げてきた。では、史上最強のボクサーエンジンと言えば何があたるのか。新型レヴォーグに合わせて完全新設計のボクサーエンジンが生まれているが、パワフルな水平対向4気筒ターボという括りでいえば、最新が最良とはいえない。

 独断と偏見でいえば、史上最高のボクサーターボは伝説のマシン「インプレッサ 22B STi version」に搭載されていたクローズドデッキの「EJ22」ターボだ。個人的には22Bというよりは、プロトタイプ的な車両で味わったときの印象が強く、とにかくどこから踏んでもガツンとトルクが出つつ、高回転まで気持ちよく回る様は、2リッターでも2.5リッターでも味わえないウェルバランス。「神車」というか「神エンジン」だ。

8)三菱ランサーエボリューション(4G63エンジン)

 ここまで見ていただければ、今回のチョイスではエンジン重視の傾向にあることはお分かりでしょうが、メーカー問わずの「神エンジン」として記憶に残るのが三菱ランサーエボリューション(I~IX)の心臓部、言わずと知れた「4G63」型直列4気筒ターボエンジンだ。鋳鉄ブロックならではのタフさと数値以上の鬼トルクはランサーエボリューションの魅力そのものだった。

 そして、有り余るトルクがあったからこそトルクベクタリングという駆動力によって曲げるというテクノロジーが進化したと思う。まさに電動化時代の三菱自動車が持つブランドイメージは、ランサーエボリューションの駆動系であり、着実に進化した4G63エンジンを生み出したといえる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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