なんと「色」で70万円も! バイクが買えるほどの「有料ボディカラー」とその採用国産車3台 (2/2ページ)

ナナハン一台分に迫る価格設定の有料ボディカラーも!

2)トヨタ・スープラ

 つづいて紹介するのはトヨタがBMWと共同開発したスポーツカー、スープラだ。最上級グレードであるスープラRZの限定色となっている「マットストームグレーメタリック」は35万2000円高となっている。しかもスープラRZの車両価格は731万3000円なので、車体との比率でいっても。かなり高価なボディカラーという印象だ。そもそも台数限定で入手困難というレアな色となっており、希少価値を考えると安いくらいなのかもしれない。

 この金額で買える二輪というとスズキの「ジクサー150」が35万2000円でぴったり同価格。154cc単気筒エンジンのインド製バイクは、排気量からもわかるように高速道路も走れる車格。標準ボディカラーを選んで、6輪生活をしたほうが楽しいかもしれないと想像が膨らんでしまうのでは?

3)ホンダNSX

 トリを務めるのがホンダのスポーツフラッグシップモデル「NSX」。こちらもご存じのようにアメリカで生産されている輸入車ではある。すでに日本割合分は完売している2020MYに用意されたボディカラーのうち「バレンシアレッド・パール」、「ヌーベルブルー・パール」の2色は、なんと69万3000円の有料色となっている。車両価格は2420万円と高価なので、総支払額で考えると「そんなものか」と思ってしまうかもしれないが、いやはや70万円近い金額は庶民的には無視できない。

 このくらいの予算があれば250cc級のバイクもラクラク買えるほど。たとえば軽二輪でもっとも売れているといわれているホンダ「レブル250」のメーカー希望小売価格は59万9500円。NSXに有料色を追加する予算があればレブル250を買ってもお釣りがくるのだった。ちなみにホンダのラインアップでもっとも手頃な価格の大型二輪である「NC750S」のメーカー希望小売価格は75万9000円。NSXの有料色は、ナナハン一台分に迫る価格設定ともいえるのである。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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