命を守る安全装備なのにナゼ? 後席の「エアバッグ」が普及しないワケ (1/2ページ)

命を守る安全装備なのにナゼ? 後席の「エアバッグ」が普及しないワケ

確実に作動させるためには条件が厳しい

 衝突安全機能として、エアバッグは70年代に米国で実用化が図られた。当初はモニター調査用やオプション装備としての扱いであった。背景にあったのは、シートベルトの着用が面倒であったり、快適でなかったりという理由である。

 現在、世界のクルマが採用する3点式シートベルトは、1959年にスウェーデンのボルボが実用化し、その特許を公開することで標準化された。それでも、当初の方式は乗員自ら長さの調節をしなければならず、そうしたことが面倒な気持ちにさせていたといえるだろう。自動的にベルトを巻き取るリトラクターや、衝突時にベルトをピンと張るプリテンショナーなどの技術が加わることで、装着しやすさや装着したときの違和感が解消されていった。

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 そしてエアバッグを本格採用しはじめたのはドイツのメルセデス・ベンツだった。1980年にSクラスにオプション装備された。日本でも、ホンダが87年にレジェンドに装備した。当初はいずれも、運転席だけだったが、やがて運転席と助手席へも標準装備されるようになる。続いて、側面衝突に対するサイドエアバッグも開発された。さらには後席乗員も含めたカーテンエアバッグが現われ、また運転者の膝がダッシュボードで傷害を受けることを抑えるニーエアバッグも考え出されている。

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