【試乗】雪道でのフォレスターの頼もしさは別格! ロングドライブで見えた「かゆいところに手が届く」クルマ作りとは (1/3ページ)

雪道へ繰り出してくれと言わんばかりの装備

 雪道をフォレスターで走った、“すべらない話”をしようと思うのです。お笑いのネタではないけれど、この場合はすべらない=楽しくて頼もしくて、安心、快適に納得ができる、という意味でフォレスターはスバルのモデル中、もっともすべらないクルマ。と、言いたくなるウインタードライブができました。

 と言うのも、フォレスターは最低地上高が220mmもあってロードクリアランスにも恵まれている。そして運転席からの視界も抜群に良く、スバル独自のAWDシステムに加え路面状況に応じて駆動力の制御を行ってくれるX-MODEがヒルディセントコントロール付で標準装備されています。

 エンジンラインアップには新型レヴォーグに搭載されている新開発の1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンと2リッター水平対向4気筒エンジン+モーターを組み合わせた「e-BOXER」があり、今回は昨年のマイナーチェンジをうけてe-BOXERを搭載し専用制御を採用するX-BREAK(グレード)とともにさまざまなシーンのドライブを味わい、楽しみ、確かめてきました。

 ちなみに今回のモデルのタイヤは横浜ゴムのSUV用のスタッドレスタイヤ「アイスガードGO75」が装着されていました。

 スバルはじつに上手なSUVラインアップをしているな、と思うのです。ミドルサイズのフォレスターとXVの2モデルがあって、スバルのなかでも、いや国産SUVのなかでも可愛くなりすぎない癒やし“形”のXVに対し、甘さは極めて控えめ、機能をカタチにしたような大地が似合うフォレスターの存在は対照的でありまたフラッグシップSUVらしい質感と重量感が保たれている印象を抱くのです。

 さてそんななかで今回のX-BREAKは内外装にオレンジのアクセントを差し込み、エクステリアではそれがアンダーガードの存在を際立たせ、よりアクティブな印象が増している。

 インテリアでは撥水性のファブリックを採用するシートや本革巻ステアリングのステッチ、ほかほどよく所々にオレンジを採用。オレンジが施されていないモデルと比べて、過度な主張をし過ぎない配分がもともと落ち着きのある雰囲気が保たれているフォレスターのスポーティさやカジュアルさをほどよく上げてくれていると思うのですが、いかがでしょう。

 室内はどのドアを開けても十分な広さと開放感が感じられ、収納量もとっても頼もしいラゲッジは撥水カーゴフロアボードが、荷物の出し入れもしやすいラゲッジスムーザー機能付で採用されています。それからこのラゲッジにLEDランプが用意されている配慮がまた嬉しい。フォレスターにとってはラゲッジに載る荷物も同乗者と同じくらい一緒に移動するのに大事な存在なんだよね、と気づかされた次第です。

 同乗者への配慮は前後4座にシートヒーター、また前席はもちろん後席にも2口の充電ソケットが用意されています。これだけでも仲間や家族とウインター&ロングドライブにいく気にさせるというものではなりませんか?


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