「駆動用バッテリー」が劣化すればハイブリッド車は性能ダウン必至! 「いつ」「どうやって」交換すればいいのか? (2/2ページ)

バッテリーの劣化は走行感覚でわかる

 ただ寿命については、メーカーやハイブリッドのシステム、年式などによってバラバラなのも事実ではある。実際のところ、ユーザーであれば、最近はやたらと発電している(エンジンの駆動が多い)など、感覚的に劣化はわかるのではないだろうか。電気自動車(バッテリーEV)でも同じで、こちらは100パーセント、バッテリーに頼っているのでなおさらわかりやすいだろう。

 如実に劣化してきた場合、当然、ハイブリッドもしくはEVとしてのうま味は失われていくので、交換するということになるが、これがけっこうな費用がかかる。先のプリウスは安い部類に入り、バッテリー自体は12万円ぐらいで、工賃を入れると総額で20万円弱ほど。場合によってはそれ以上かかるクルマもある。

 交換するメリットとしては、バッテリーの性能が回復するのでモーターの走行が増えるなどして、燃費も回復するというのが一番だろう。デメリットは先にあげた、費用が一番大きい。

 この費用、新品以外に中古品を使うという手もあって、たとえばプリウスでは総額10万円以下に抑えることも可能。ただ、どんな車両から外したのかはっきりとしていればいいが、出どころ不明のものだったりすると、安物買いのゼニ失いにもなりがち。その場合はリビルド品などを使用するのも手。この場合、新品ほどは長くないものの、保証が付くこともあるので安心感はある。

 ただ、費用的には新品よりも安いが、単なる中古よりは高いということになるので、このあたりの見極めは重要。交換してからどのくらい乗るつもりかを計算に入れて、どうするかを考えるようにしたい。たとえば、しばらくしたら手放すつもりなら、無理して替える必要はないだろう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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