泥系の「無骨」さ皆無! 自宅リビングより「オシャレ番長」な室内のSUV5選 (2/2ページ)

内装にコルク! エコな素材で機能性とお洒落の融合も

3)日産キックス

 続いては、全車e-POWERを採用したはじめてのクロスオーバーSUVとして人気を博している、日産キックス。

ドアを開けると「うわ~」と驚く人が続出しているのが、ドアからシートまでがトータルコーディネートされた、鮮やかなオレンジ色のレザーインテリア。「X ツートーンインテリアエディション」というグレードのみになりますが、コンパクトクラスでここまで大胆にレザーを使ったインテリアのSUVはほかになく、インパクト抜群です。シートの座り心地もクッションがふっくらとしており、手が触れる部分にソフトバッドを採用するなど、見た目だけでなく触感でも気持ちよく感じられるところもいいですね。

4)マツダMX-30

 次は、マツダの創立100周年に誕生したこともあり、インテリアにも初めての試みがたくさん詰め込まれた、MX-30

使って心地よく、環境にも優しいというのがテーマのひとつで、まず目に入るのはセンターコンソールやドアグリップに使われているコルク素材。コルクはもともと、樹木を伐採することなく樹皮を採取して作るため環境負荷が少ないと言われていますが、MX-30はコルク栓の生産時にでる端材を使っているので、さらにエコ。ちなみにマツダの前身は「東洋コルク工業」というコルク製造会社だったので、ゆかりのある素材でもあるんですね。

また、温もりを感じさせる素材感のシートの一部には、リサイクル糸を約20%使用。ドアトリムの一部にはペットボトルのリサイクル原料を使った「呼吸感素材」と呼ばれる不織布を使っています。和紙の素材に近いので、日本人には馴染みやすいのかもしれないですね。MX-30といえば、観音開きのフリースタイルドアばかりが注目されがちですが、じつはおしゃれでサスティナビリティあふれるインテリアの持ち主なのでした。

  

5)シトロエンC3エアクロスSUV

 最後は、フレンチポップを思う存分体感できるインテリアをもつ、シトロエンC3エアクロスSUV。ボディカラーにも個性的なツートーンカラーがあり、ほかにはないポップな雰囲気満点なのですが、インテリアもそのイメージを裏切らない、かなり個性的な空間です。

ファブリックのシートは四角い座面とふっくらした背もたれがゆったりとしていて、座面のブロックチェックや1本横に惹かれたオレンジのラインがもう、最高におしゃれ。そして現在、特別仕様車としてラインアップしているのが、ガラリと違う大人っぽい雰囲気をまとった「CUIR(キュイール)」です。フランス語で「革」を意味する名前のとおり、シートは味のある旅行鞄を思わせるようなブラウンレザー。肩の部分だけブラックのファブリックを合わせているのが、さすがフランス人のセンスの良さです。シートだけでなく、インパネやハンドルにも同じブラウンレザーがあしらわれて、なんともシックで洗練されたインテリアとなっています。

 というわけで、いずれ劣らぬおしゃれインテリアを持つSUVたち。あなたはどれがお好みでしたでしょうか? アウトドアレジャーのためにSUVを購入するならば、デザインよりも機能性を重視するかもしれませんが、街中を走ることが多い人や、家族やパートナーを乗せることが多い人ならば、こうしたセンスのいいインテリアにこだわって、SUVを選んでみるとまた違った世界が楽しめるかもしれません。これからも、おしゃれインテリアを持つSUVの登場に注目です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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