かつてはオデッセイやウィッシュがバカ売れしたのにナゼ? 「非スライドドア」ミニバンが消えたワケ (1/2ページ)

かつてはオデッセイやウィッシュがバカ売れしたのにナゼ? 「非スライドドア」ミニバンが消えたワケ

走りに振ったミニバンが減った

 日本のミニバンブームの火付け役となったのが、初代が1994年にデビューしたホンダ・オデッセイ。発売以来、大ヒットしたことは記憶に新しいが、以来、トヨタ・ウィッシュ、イプサム、ホンダ・ストリーム、ジェイド、三菱グランディス、ディオンなど、リヤドアが非スライド式のリヤヒンジ式ミニバンが続々と登場。しかし、今やリヤヒンジ式ドアのミニバンは、国産車では皆無。最後までがんばっていたトヨタのプリウスαも今はない。

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 国産ミニバンブームをけん引したホンダが初代から4代目まで、低全高低重心(特に2~4代目)とリヤヒンジ式ドアにこだわっていたのは、当時の開発陣の話を思い出せば、ミニバンでも走りを重視したからだ。筆者は2代目オデッセイのアブソルートV6 3.5リッターを所有していたことがあるけれど、走りの質感は当時として国産車離れしたもので、全高が1630mm~もあったにも関わらず、17インチタイヤを履いた走りはかなりスポーティだった。

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 それが3~4代目ではさらに進化し、全高は1550mm前後となり、一層の低全高化、低重心化を図り、アブソルートの走りを磨きに磨いた経緯がある。実際大きな声では言えないものの、「ミニバンの皮を被ったスポーティカー」が、オデッセイのコンセプトだったのである。

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 しかしだ。繰り返すが、今では走りに振ったミニバンは、ついに両側スライドドアを備えた5代目オデッセイのみ。

 現在のミニバン人気はS/M/Lクラスの両側スライドドアを備えた、走りより室内空間のゆとり、豪華さ、燃費性能(HV)、子育て世代や高齢者、VIPの使い勝手、乗降性などにこだわったボックス型ミニバン、つまりトヨタ・アルファードやノア&ヴォクシー、e-POWERを引っさげた日産セレナ、そしてホンダ・フリードやトヨタ・シエンタのコンパクトミニバンなどになっている(2021年3月期の新車販売台数ランキングでは3位アルファード、8位トヨタ・ヴォクシー、9位ホンダ・フリード、12位トヨタ・シエンタ、14位ノア、16位ホンダ・ステップワゴン、32位三菱デリカD:5、35位オデッセイ、49位トヨタ・ヴェルファイア)。

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