「ワックス」か「コーティング」か? クルマメンテの「論争の種」に5番勝負で決着! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■塗装面の保護はワックスやコーティングなどDIYでもすることができる

■持続性と作業性ではコーティングが優れ、ツヤと価格ではわっっくすもコーティングも同等

■塗装面の保護という観点からはあらゆる面でコーティングが優れている

透明感ならコーティング、自然に仕上がるのはワックス

 なにはなくとも行っておきたいボディケアの定番、塗装面の保護。プロにお願いするだけでなく、DIYでもワックスを塗ったり、コーティングをかけたりできるが、一見すると同じように思えるこのふたつ、メリットやデメリットはそれぞれどういったものがあるのだろうか。

 それぞれについてまず整理しておくと、ワックスの代表格である固形は油分を主成分としたもので、塗装にはただ付着しているだけ。石油系や天然のカルナバロウなど、配合される油分の種類によって安いものから高いものまである。一方のコーティングは化学薬品で、塗装面に対しても化学的に結合するのが最大の特徴だろう。個体はあまりなく、液体が主となっている。それではそれぞれのメリットとデメリットを対決形式で紹介しよう。

1)持続性

 すでに紹介したようにコーティングは化学的に塗装に皮膜を作るので、かなり強固であり、持続性も高い。DIY用でも1年ぐらいもつものもある。一方、ワックスはただ付着しているだけなので、雨などで流れ落ちやすく、持続性は1カ月程度だったりする。また落ちたものがガラスに付くと、油膜になるのもワックスのデメリットでもある。

2)作業性

 ワックスといえば、その昔は丁寧にかけると1日仕事と言われたように、洗車をしたうえでワックスをかけて拭き取るという作業が基本なので、手間はかかる。一方のコーティングも同様のものもあるが、最近の主流は洗車したときの拭き上げ前に直接スプレーをして拭くだけのもの。手間という点ではかなり簡単だ。

3)ツヤ

 コーティングの欠点は長らく、ツヤにあるとされてきた。もちろん輝くのだが、化学的というか人工的な感じがしてしまっていたのは事実。一方の固形ワックスだと、カルナバロウ配合のものであれば、しっとりと濡れたようなツヤが楽しめたりする。最近ではコーティングも改善されてきていて、クリアな透明感ならコーティングで、自然な感じはワックスという分化が進んでいる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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