話題のeモータースポーツ「JeGT第4戦」ついに終幕! 初体験の女性編集部員が見た波乱の結末とは (2/2ページ)

悔しいけど「ハマる」! そんな魅力がGTSにはある

 レース当日。出社したときから妙な緊張感が漂っていた。すでに3戦を終え、オフラインで開かれる最終戦への切符はかなり難しいことは分かっていたのだが、自分にとっては大一番の瞬間である。

 予選はA、Bとグループごとに行われるのだが、事前抽選の結果、WEB CARTOP RACINGはEVANGELION e-RACING 、KOSHIDO RACING、HKS e-MotorSport、Beatrush by LAILE 、AKUA RACING With PAK、Team EMC×sti、D’station Racingといった錚々たるメンバーを有するチームと戦うことに。

 私が走るのはレース2。直前まで兒島さんにアドバイスをもらいながら自分の練習をしていたこともあり、レース1の様子を見ている余裕がなかったのだが、大田選手が予選で2番手という好タイムを叩き出していた。さらに決勝も素晴らしい走りを決めてくれた。トータルタイム6:08:753でなんと2位スタート!

 まさかそんなことになっていると知らなかった私は顔面蒼白。正直なところ、この時点からの記憶はほとんどない。

 順位が後退するのは当然。わかっていても、コーナーを通過するたび、後ろから怒涛の勢いで抜かれていくことに徐々に焦りを募らせていく。練習でのタイムトライアルとは違って他車がいることもあって思い通りに走ることができず、もはやパニック状態に……。そんな心理状態では練習の成果が出せるわけもなく、直前の練習ではしなかったようなミスを連発してコース外に飛び出し、スピンしてしまい、結果は7位。

 それでも、レース1とレース2の合計順位で決勝に進むチームが決まるというルールによって、ストレートで決勝を迎えることになった。

 決勝はレイク・マジョーレ・サーキットGPで行われた。ウィロースプリングスしか走ったことのない私にとっては未知のコース。ここは兒島選手に託すしかない。認定ドライバーの2人による練習&作戦会議も行われ、予選は7位。グリッド前後のマシンはミディアムタイヤを選択していることからピットストップの作戦に出ていると読み、我がWEB CARTOP RACINGチームはハードタイヤでノーピット作戦という大胆な策に打って出た。

 序盤はハードタイヤであることからミディアムタイヤを履く他車に抜かれるという厳しい展開に。それでも一時は5位まで順位を上げる力走ぶりだった。しかし、タイヤが消費されていくことによるタイムダウンが大きく、最終結果は8位。

 トータルでは、1戦目、2戦目が無ポイント、3戦目が総合10位で3ポイント、4戦目が総合8位で5ポイント、トータルで8ポイント13位という結果だった。我々のようなほぼ初心者集団にとってはJeGT GRAND PRIXの壁は非常に高く感じられた。

 私にとっては悔いが残る不甲斐ないレースになってしまったが、今回のレースに参戦できたことは、自分のなかで大きな糧になったと思っている。WEB CARTOPに入ってからというもの、さまざまな企画に携わり、新しいことに挑戦するという機会は数多くあった。そうしたなかで、今回は超ど素人としてeモータースポーツに初参戦。実車のレースのような目まぐるしい展開、練習通りにいかない難しさ、本番前の緊迫感など……どれも自分で走ったからこそ感じられたことだ。

 今回のように、賞金の出る大きなレースから初心者でも気軽に参加できるレースまで、実力に合わせて出場できるイベントはたくさん用意されているという。私自身、リベンジとはいかないまでも、また機会があればやってみたいと感じた。そう思えるほど、eモータースポーツは「ハマる」要素を持っている。

 社内にはまだ筐体が置いてあるため、終業後にこっそりレース気分を味わうこともある。好きなクルマで好きなコースを自由に走る。それもまた、グランツーリスモスポーツの楽しみ方のひとつだろう。

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