クルマのSOSサイン! 13の「異音」と疑うべきトラブルとは (1/3ページ)

この記事をまとめると

■クルマから異音が聞こえた場合はトラブルのサインである可能性が高い

■走りに問題がなく思えても放置すると重大なトラブルになる場合もある

■よくある異音の発生場所と音の種類により考えられるトラブル13を紹介する

クルマの声に耳を傾けてみよう

 クルマからの異音はトラブルのサイン。異音の発生場所と音の種類で、故障箇所の推測が可能なので、放置しなければ早期発見の手がかりになる。

 そこで、異音とトラブル箇所との関連性をまとめてみた。

エンジンルームからの異音

1)バスンバスン

 アイドリング時や走行中に、バスンバスンという排気干渉を起こしているような、きれいに爆ぜていない音が聞こえたら、点火系のトラブルで、一気筒死んでいる可能性がある。点火コイルかプラグ、配線などの劣化が考えられるので、整備工場で点検を。

2)キュルキュル

 エンジンの回転数を上げたときにこうした音が聞こえてきたら、Vベルト類のゆるみや滑りが怪しい。ベルトにクラックが入っていれば即交換を。

3)ガラガラ/ジャラジャラ

 エンジンの前方からこうした異音が出ている場合、タイミングチェーンが伸びてしまった可能性がある。タイミングチェーンは通常30万kmはもつといわれているが、オイル管理が悪かったクルマはもっと早い段階で伸びてしまうことも。

 ゴム製のタイミングベルトは、10万kmでの交換が推奨されているが、ベルトが切れたりするよりテンショナーのベアリングが劣化し、焼き付く方が心配。

 走行距離が伸びているクルマは、ときどき耳を傾け、タイミングベルトあるいはタイミングチェーン付近から異音が出ていないかチェックしておこう。

4)ヒョヒョヒョヒョ

 エンジンをかけたときにこうした音が聞こえたら、スターターモーターのグリース切れかもしれない。早めにリビルド品への交換を。

5)キューキューキュー/ガラガラガラ

 走行中やアイドリング時にこうした高い音が出ていたら、ウォーターポンプのベアリングの焼き付きかも。水漏れやオーバーヒートになる前にポンプを交換。クーラントの交換を怠ると、ポンプの寿命も短くなる。ウォーターポンプはタイミングベルトと一緒に交換するのがお勧め。

6)ウィーン

 EVやHVでもないのにモーターのような音がしたら、エアコンのコンプレッサーの焼き付きを疑う。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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