前後どころか360度カメラも当たり前! サブスクに通信機能まで登場している最新ドライブレコーダーの選び方 (2/2ページ)

サブスクのドライブレコーダーも登場!

 また、メーカー純正ナビゲーションが装着されているモデルであっても、連動するドライブレコーダーが用意されているケースもあるのでディーラーで相談してみるのもいいだろう。ただし、価格的には割高な傾向にある。だからこそ新車購入時に検討することで値引きの交渉として利用したり、ローンに一緒に組み込むなど工夫したいものだ。

 さらに、あおり運転対策としては前後にプラスして車内用カメラも備えたタイプが人気を集めている。そうしたトレンドに合わせて人気を高めているのが360度カメラを使ったドライブレコーダーだ。価格帯としては1万5000円~3万円となり、それなりの予算が必要となるし、360度ムービーゆえの解像度の低さなど、まだまだ課題もある商品群だ。

 そして、いま話題を集めている最新タイプがサブスク契約を前提とした通信型ドライブレコーダーだ。

 パイオニアがはじめた「ドライブレコーダー+」は、急病などのアクシデント発生時に、ドライブレコーダー本体のボタンを押すだけでオペレーターとつながる通信機能を持っている。また、大きな衝撃を伴う事故の際は自動でオペレーターとつながる機能も持っている。さらにAIによる危険度の予測により、運転リスクをドライバーに伝える機能も持っている。もはやドライブレコーダーというよりも安心のためのパートナーといえる存在だ。

 運用コストは、1カメラ型で月々2178円、2カメラ型は月々2728円(いずれも初期費用はゼロ)となっている。年間3万円前後の出費となるが、安全を買うと思えば安いものかもしれない。

 そのほか通信型のドライブレコーダーとしては、三井住友海上が提供する「見守るクルマの保険」というパッケージもある。こちらは1カメラタイプの専用ドライブレコーダーを使ったサービスで、通常のドライブレコーダー機能に加えて事故緊急自動通報サービスを備えることでアクシデント時に同社の専用デスクにつながるというものだ。

 このように「つながるドライブレコーダー」が最新トレンドになるが、こうなると装着して終わりというわけではなくなる。どのようなオペレーションサービスがあるかであったり、維持費についても選ぶ際には吟味する必要が出てくる時代になっているのだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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