じつはマツダの発明じゃない! スズキも作っていた! バスもトラックもバイクもあったロータリーエンジン搭載車 (1/2ページ)

じつはマツダの発明じゃない! スズキも作っていた! バスもトラックもバイクもあったロータリーエンジン搭載車

マツダが弱点を克服してロータリーエンジンの普及に励んだ

 もはやマツダのアイデンティティのひとつであるといっても過言ではないロータリーエンジン。

ロータリーエンジンのイメージ画像はこちら

 残念ながら現在はその流れは途絶えてしまっているが、マツダ自体もロータリーエンジンの開発は継続していると名言しており、EVのレンジエクステンダーとしてロータリーエンジンが搭載されたプロトタイプも存在している。

ロータリーエンジンをレンジエクステンダーとして搭載したプロトタイプのフロントスタイリング画像はこちら

 そこで今回は、そんなマツダのロータリーエンジンの歴史を振り返ってみることにしよう。

 そもそもロータリーエンジン自体はマツダが開発したものではなく、ベースとなったのは1957年に当時の西ドイツを拠点としたNSU社とヴァンケル社が開発した「ヴァンケルエンジン」と呼ばれるもの。

 NSU社もロータリーエンジンを搭載した「ヴァンケルスパイダー」や「Ro80」といった4輪車をリリースしていた。

NSU Ro80のフロントスタイリング画像はこちら

 しかし、エンジンシリンダー内部に発生するチャターマークと呼ばれる傷が付く現象を解決することができず、長期間の運用ができないという致命的な欠陥を抱えていた。

悪魔の爪と呼ばれたロータリーエンジンのハウジングのチャターマーク画像はこちら

 この問題を解決したメーカーこそがマツダであり、長きに渡ってロータリーエンジンを量産販売した唯一のメーカーとなっているというワケだ。


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