バイポーラ型バッテリーのメリットは小型・高出力
 今回のバイポーラ型は、ひとつの基盤の表と裏にプラスとマイナスの電極を持つので、基盤が半分に減ることで全体の厚みを薄くできる。小型化が可能になる利点がある。
 新型トヨタ・アクアに搭載されるバイポーラ型ニッケル水素バッテリー画像はこちら
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 加えて、プラス極とマイナス極がひとつの基盤を通して面で接することになるため、大きな電流を流しやすいともされる。
 バイポーラ型ニッケル水素バッテリーの内部構造のイメージ画像はこちら
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 以上のふたつの特徴を活かすと、小型化できることと合わせ、従来と同じ大きさのバッテリーパックの寸法とするならより大容量にでき、大電流を流せる。つまり、力強い加速をさせることができる。逆に、回生による充電も効率が上がるだろう。
 従来のニッケル水素バッテリーとバイポーラ型ニッケル水素バッテリー構造比較イメージ画像はこちら
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 新型アクアでは、ふたつの特性を活かすことにより、これまでのニッケル水素バッテリーに比べ約2倍の高出力化を実現しているとのことだ。それによって、モーター走行領域が増えるとともに、ワンペダルでの運転操作をトヨタ車として初めて設定することができたのだ。