持続可能素材を取り入れた未来のレーシングコンセプトカー! ポルシェ「ミッションR」を発表 (2/2ページ)

インテリアも最先端システムを採用

 インテリアデザインは、あらゆるエリアでドライバーに焦点が当てられるように設計されている。ステアリングホイールスイッチ間に人間工学的に配置されたディスプレイには、レース中の関連データが表示され、ステアリングコラム上のモニターには、サイドミラーカメラとセンタールームミラーカメラからの画像が表示される仕組みだ。

 シートの右側にあるタッチディスプレイを使用すると、ドライバーの生体認証データを呼び出すこともできる仕様でまさに近未来のレーシングカーそのものといった感じだ。車内にあるほかの多数のカメラを使用して、ライブストリームにエキサイティングなシーンを提供することも可能となっている。

 また、ミッションRプロジェクトによって、リアルレースとバーチャルレースをこれまで以上に近づけており、まったく同じ形式のモノコックドライバーズモジュールは、eスポーツシミュレーターとしても機能させている。カーボンファイバー複合材料で造られた安全構造は、保護性能、軽量性、および独特の外観を兼ね備えているのが特徴だ。

 ポルシェのエンジニアとデザイナーが“exoskeleton”(エクソスケルトン)と名付けた新開発のカーボンルーフ構造は、セーフティーケージとルーフパネルを組み合わせており、全長4326mmのポルシェミッションRは、現行の718ケイマン シリーズよりもわずかに短いサイズだが、全幅は著しくワイドな1990mmで、全高も1190mmと大幅に低く構えているまさにレーシングカーそのものだ。

 ポルシェは、このミッションRによって、カスタマーモータースポーツの未来についての展望を提示していくとしている。


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