スケボーにモトクロスにゲーム! 「幼少期からカートで活躍して……」の常識を覆す「転身プロドライバー」たち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ルーカス・オルドネスはゲーマーからレーシングドライバーを発掘するプロジェクト出身

■ケン・ブロックはスケボーやモトクロス、スノーボードで実績を積みラリーに転身

■トラビス・パストラーナはフリースタイルモトクロスの元世界チャンピオン

グランツーリスモによる選考会を勝ち抜いてレーサーに!

 自動車メーカーやチーム、サプライヤーのサポートを受けながら、さまざまなカテゴリーで活躍するプロドライバーたち。レースであればカートやレーシングスクールでの活躍を経て、スカラシップを獲得し、上級カテゴリーにステップアップが一般的であり、ラリーにおいてもローカルカテゴリーで活躍→スカラシップで上位カテゴリーへ進出……というのが、国内外ともにメジャーなルートだが、なかには、まったく違うアプローチでプロになったドライバーがいることも事実である。

 その代表と言えるドライバーが、スペイン出身のルーカス・オルドネスだと言えるだろう。2013年から2015年にかけて、スーパーGTや全日本F3に参戦したことから、日本のレースファンにとっては身近な存在だが、もともとオルドネスは日産とソニーが企画したプロジェクト「GTアカデミー」出身のドライバーである。

 同プロジェクトはレースゲームプレイヤーの中からレーシングドライバーを発掘するもので、オルドネスはプレイステーションのグランツーリスモを使用した選考会を勝ち抜き、本格的なトレーニングを経て、2009年のドバイ24時間レースで、レースシーンにデビューした。

 つまり、オルドネスはゲーム出身ドライバーで、日産のワークスドライバーとしてブランパンGTやFIA GTで活躍したほか、前述のとおり、国内レースシーンでも活躍するなど異色のキャリアを持つドライバーとして成功を納めた。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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