ヒョンデ13年ぶりの上陸は日本車の脅威となるか? 導入された2台を国産ライバルとガチ比較してみた (1/2ページ)

ヒョンデ13年ぶりの上陸は日本車の脅威となるか? 導入された2台を国産ライバルとガチ比較してみた

この記事をまとめると

■ヒョンデの持ち込んだ「アイオニック5」と「ネッソ」を日本車と比較

■燃料電池車の市場ではトヨタのMIRAIのみがネッソのライバルとなる

■価格と性能を考えるとヒョンデが一歩有利に思える

アリアのライバル! 刺客「アイオニック5」はどこまで攻めれるか

 世界でもトップクラスの販売台数を誇る現代自動車の「ヒョンデ」ブランドが日本上陸だ。オンライン販売限定で、2022年5月の発売開始に向けて、現在はメンテナンス体勢などを整備中ということだが、早くもヒョンデのニューモデルが日本車キラーとして注目を集めているのはご存じのとおり。

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 そんなヒョンデが日本で販売するのは電気自動車「アイオニック5」と燃料電池車「ネッソ」の2モデル。いずれもSUVスタイルのZEV(ゼロエミッションビークル)だが、はたして国産車は太刀打ちできるのか、ガチンコのライバルと想定されるモデルとスペックを軸に比較してみよう。

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 まずは電気自動車対決から。アイオニック5のライバルと目されるのは日産アリアということで衆目の一致するところだろう。いずれもミドル級のSUVスタイルゆえに実際に比較するユーザーも多いはずだ。

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 アリアの駆動方式はFWDと4WD、バッテリーは総電力量66kWhと91kWhの2タイプを設定する。一方、アイオニック5はRWDが基本で、フロントモーターを追加したAWDも用意する。バッテリーは総電力量でいうと58kWhと72.6kWhの2種類だ。こうしたグレード構成からも非常に似たコンセプトで開発された2台といえる。

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 なお、モーターがふたつになればパワーが上がり、バッテリー総電力量が多いほど一充電走行距離は伸びるわけだが、バッテリーによって発生できる最高出力に上限があるため、モーターを2基に増やしたからといってシステム最高出力が倍になるわけではない。それは両車に共通する部分なので、まずは理解しておいてほしい。

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 さて、アリアとアイオニック5を比較するにあたり、どのグレードをチョイスするのかというのは非常に悩ましい。現状、アリアについてはデビュー記念特別仕様車「リミテッド」とカタログモデルではベーシックなFWD・66kWhの「B6」グレードしかスペックと価格が判明していない。

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 一方で、アイオニック5にはRWD・58kWh仕様とRWD・72.6kWh仕様、4WD・72.6kWh仕様の3種類のパワートレインがある。アリアについては4WDの価格が判明していないため、ここでは2WD同士で比較してみよう。

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 まずは58kWh仕様とアリアB6を価格、航続距離、最高出力、車両重量で比べてみると次のようになる。

アリアB6   :539万円/470km/160kW/1920kg
アイオニック5:479万円/498km/125kW/1870kg

 つづいて72.6kWh仕様とアリアB6を比べてみよう。

アリアB6   :539万円/470km/160kW/1920kg
アイオニック5:519万円/618km/160kW/1950kg

※両モデルともクリーンエネルギー車補助金は最大80万円で共通

 いかがだろうか。58kWh仕様との比較では、アリアは少々パワフルではあるが、バッテリー総電力量が多いわりに、一充電走行距離はアイオニック5に劣っていることがわかる。さらに後者との比較では、最高出力こそ同値になるが、アリアは20万円も高価なのに一充電走行距離が圧倒的に短くなっていることが明確だ。

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 スタイリングの好みや使い勝手などもあるので、このスペックだけで単純比較して愛車選びをする人は少ないかもしれないが、どちらのグレードで比べてもアイオニック5のコストパフォーマンスが圧勝しているのは間違いない。

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 ちなみに、筆者はアイオニック5には試乗経験がある。アリアについては、まだナンバーがついていないこともあって試乗する機会がないので比較できないが、少なくともアイオニック5には日本で乗るのに大きな欠点があると感じる部分はなかった。CMではキムタクがアリアの走りを絶賛している(CMなので当たり前)が、はたして乗り味を含めてもリードされているようであれば、日産の未来は暗い。

名前:
山本晋也
肩書き:
自動車コラムニスト
現在の愛車:
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味:
モトブログを作ること
好きな有名人:
菅麻貴子(作詞家)

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