シビックの受賞理由は”防弾性”!? 日本も韓国もベンチャーEVも入り乱れる北米カーオブザイヤーが面白すぎる (2/2ページ)

北米でシビックが評価された理由のひとつが意外すぎる

 ホンダ・シビックが北米のパッセンジャーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した一報が届いてから、それぞれの選考委員のコメントも入り始めたので、それをちらちら見ていると、選考理由もなかなか興味深い。

 ちなみにパッセンジャーカー部門の最終選考は、ホンダ・シビックのほかに、こちらもまだまだBEVの新興勢力といえるルシードのエア、そしてシビックが数えて11世代ならば、こちらは第8世代へと進化したばかりのVWゴルフという顔ぶれである。

 今年の北米カー・オブ・ザ・イヤーは、正確には全体で36モデルのエントリーがあり、第一次選考で23モデルがセミファイナルへ、そして最終的に3モデルが3つの部門でイヤーカーを争う仕組みだった。ちなみに最終選考の9台に残っていたのは、アメリカ車が4台、韓国車が3台、日本車とドイツ車が1台で、そのうちの3台がEVだったのだが、その中でシビックがここまでの存在感を示すとは、正直なところ最初は信じられなかった。

 しかも、ホンダとしては今回の受賞は2018年に受賞したアコード以来4年ぶり、シビックとしては2006年、1016年に続いて3回目の受賞という偉業を成し得ているのだ。

 ある選考委員はこうコメントする。「もし自動車メーカーがたったひとつのモデルしか作れないとしたら、ホンダ・シビックはそのモデルになるべきだと思います。低コスト、高燃費、快適性、信頼性、運転の楽しさなど、考えられるあらゆるポジティブな属性を兼ね備えています」

 あるいはほかの選考委員は、「新型シビックは、ホンダの最高のモデルだと思います。”防弾性(!)”に優れ、見事なエンジニアリングと運転の楽しさを備えたシビックは、すべての自動車メーカーが目指すべき手頃な価格のクルマでしょう」と、日本では考えられない理由を含めて、シビックにもっとも大きな票を投じている。

 日本車がパッセンジャーカー部門を制覇し、韓国車、そしてBEVが最終選考車に多くの姿を見せるようになってきた北米カー・オブ・ザ・イヤー。はたしてそれらを迎え撃つアメリカ車はこれからどこに向かうのか。もちろんその先にはBEVがあることは確かなのだろうが。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報