もはやSFのような見た目もなんと実走可能なクルマだった! マセラティ・ブーメランという衝撃作の正体 (1/2ページ)

もはやSFのような見た目もなんと実走可能なクルマだった! マセラティ・ブーメランという衝撃作の正体

この記事をまとめると

■ジウジアーロがマセラティのためのデザインしたモックアップがブーメランだ

■マセラティはブーメランをワンオフモデルとして走行できる状態まで開発を継続

■斬新なスタイルのブーメランは世間の目をマセラティに向けさせることに成功させた

ウェッジシェイプを極めた個性的なスタイリング

 1960年代から1970年代にかけて、イタリアのカロッツェリアと呼ばれるデザインスタジオは、じつに魅力的でユニークなスタイリングを多くの自動車メーカーに提供した。そのもっとも大胆な例といえるのは、デザインプロトタイプとして製作されたモデルたちで、ここからプロダクションモデルへと移行したものもあれば、またあまりにも斬新なデザインゆえに、自動車のスタイルの方向性を示すのみで、いわゆるプロトタイプのまま歴史のなかに、その名を残すのみとなってしまうも、しかしながら現在においてもその造形に心を踊らされるモデルも存在する。

 ベルトーネのカラボ、ピニンファリーナのモデューロ、そしてこれらに刺激された、ここで紹介するイタルデザインのブーメランなどは、その典型的な例といえるのではないだろうか。

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マセラティ・ブーメランのフロントスタイリング画像はこちら

 フロントに大きく描かれるエンブレムが物語っているように、ブーメランはマセラティのためにイタルデザインによって製作されたモデルだった。デザイナーは、かのジョルジョット・ジウジアーロ。1971年のトリノショーでまずそのモックアップが発表され、デザインプロトタイプとしてならば、ここでその目的は終了するはずだったのだが、マセラティはそれを実際に走行可能なワンオフのモデルへと進化させるために、さらにその開発を継続する。

マセラティ・ブーメランのリヤスタイリング画像はこちら

 走行を可能にするためには、ほかの生産車と同様にきちんとしたシャシーやパワーユニットが必要になるが、マセラティはそれをボーラから調達。したがってミッドに搭載されるエンジンは、4.7リッターのV型8気筒となり最高出力も320馬力前後を発揮していた。

名前:
山崎元裕
肩書き:
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)
現在の愛車:
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味:
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人:
蛯原友里

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