なんとハーレーもBMWも出していた! 4輪だけじゃなくバイクもEV化が着々と進行中 (2/2ページ)

免許については注意が必要

 そして大きな話題になったのが、あのハーレーの電動バイク。ライブワイヤーと呼ばれるモデルで、こちらもハーレーらしさに未来感をプラスした、今までにないデザインになっている。肝心の走行可能距離は235kmなので、実用性も高い。価格は349万3600円とけっこうするが、クルマのプレミアムモデルに比べれば安いとも言える。ちなみにボッシュが電動化ユニットを販売しているので、電動化は比較的簡単なだけに、今後も増えていくことは確実だろう。

 最後に免許について触れておくと、日本の二輪免許は排気量によってわけられているため、電動バイクやスクーターに即していないことが指摘されていた。現状では、モーターの定格出力で対応している。具体的には下記のとおりだ。

・0.6kW以下=原付一種(50cc以下)

・0.6kW超1.0kW以下=原付二種(50cc超125cc以下)

・1.0kW超=軽二輪(125cc超)

 BMWのCE 04はベースが650ccのモデルなのでかなり大きいものの、定格出力は19kWなので、普通自動二輪、いわゆる以前の中型二輪で乗ることができる。ただし、これは道路運送車両法に基づく車両の区分で、免許はまた別の話だったりする。125ccのバイクが原付二種と呼ばれ、免許は小型自動二輪になるのと似ていて、定格出力が20kWを超える場合は大型自動二輪の免許が必要で、勘違いして乗ると無免許になる。

 ただし車検は不要なのがこれまた紛らわしくて、最初は小さなスクーターから始まって大型なモデルが増えてきたことによる、ねじれ現象的な状態になっている。国土交通省によれば、変更するかもしれないとのことなので、今後の改正に注目したい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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