やっぱり安心するんだよなぁ〜! 50歳を迎えた「シビック超え」もある「ご長寿同一車名車」8選 (2/2ページ)

探すと結構ある誰もが知るご長寿モデルたち

トヨタ・ランドクルーザー

 現行車が納期まで5年以上となり、現在受注を停止しているランクルことランドクルーザー

 じつはこのランクルこそ、同一名称をもっとも長く使っている国産車なのだ。初代はクラウンよりも4年早い、1951年に誕生。当初、ジープBJトラックとして開発された警察予備隊向けのクロカン4WDとしてスタート(警察予備隊への納入は、三菱ジープ=ウィリス・ジープのノックダウン生産車に破れた……)。

 ランクルの名前は、「砂漠のロールスロイス」と呼ばれた、英国ローバー社の「ランドローバー」を駆逐するという意味で、巡洋艦=クルーザーと命名された(ROVERは海賊、海賊船の意味)。

 現行の300系は10代目。中東諸国を筆頭に世界中で人気があり、盗難被害に遭うクルマとしても残念ながら常にトップ周辺に名を連ねている。

マツダ・キャロル

 軽自動車で車名が長いのはマツダのキャロル

 初代は1962年に登場したRRの4人乗り。スバル360をライバルにしていたが、販売面では届かなかった。
2代目からはスズキアルトとエンジン・プラットフォームを共有し、4代目からはスズキアルトのOEMという存在に。現行車は8代目で、アルトのOEMという点は変わらない。

スズキ・ジムニー

 生産が追いつかないほど人気が高く、相変わらず納期が1年半以上といわれているスズキ・ジムニー

 初代は1970年でその走破性の高さは群を抜く存在として知られている。長い歴史の割に現行車が4代目なのは、先代の3代目ジムニーの生産が20年も続いたから。

ダイハツ・ハイゼット

 軽商用車でいえばダイハツ・ハイゼットの歴史も半端ではない。

 初代はキャロルやジムニーより古く、1960年に誕生。1968年には電気自動車のハイゼットも販売されていた。

 トヨタのピクシストラック・ピクシスバン、スバルのサンバー(2012年以降)もハイゼットのOEM。

 現行車は2021にモデルチェンジした11代目だ。

ホンダ・シビック

 そして最後にホンダシビック。

 初代は1972年に登場。CIVIC=「市民の(住民の)」(英語)の車名どおり、ホンダを代表する大衆車として設計された。FF駆動2BOXのパイオニアで、世界で最初にマスキー法(当時の技術では達成できないと言われたほど厳しかった米国の排出ガス規制法)をクリアしたCVCCエンジンを搭載し、世界中で大ヒット。単なるエコなクルマというだけではなく、初代からスポーツグレードの「RS」も設定された。

 以後、2代目のスーパーシビック、3代目ワンダーシビック、4代目グランドシビック、5代目スポーツシビック、6代目ミラクルシビックと走り屋にも愛されるシビックが続くが、7代目スマートシビックあたりから、国内より欧米マーケット重視にシフト。8代目のFD型からかなり車体も大きくなり、2010年に日本仕様は販売終了……。

 しかし10代目になり、日本市場での販売も再開され、現行車は11代目のFL型。

 派生モデルのタイプRは、2001年のEP3がイギリス製、2007年のFN2が同じくイギリス製。ニュルでのFF車両世界最速をめざして開発され、2015年、750台限定で発売されたFK2(イギリス製)などは、日本のシビック本流とはまた違う流れで展開された。2017年に発表されたFK8は限定販売ではなかったが2021年に生産終了。次期タイプR、FL5は2022年9月の発売予定となっている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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