ハリアーの受注停止にまで発展した「大人気」がゆえに「納期遅延」に苦しむトヨタ! その間隙を突くホンダの攻めが見えた7月の新車販売動向 (2/2ページ)

ホンダが往年の“攻めの姿勢”を見せる!

 フリードの兄貴格となるステップワゴンは、同クラスでライバルとなるノアやヴォクシーよりもランキングが上となっている。ノア&ヴォクシーを合算した“同クラストヨタ車”で見れば大差で負けてしまうが、大健闘といえるだろう。しかも、ノア&ヴォクシーのハイブリッドでは、納車まで1年ほど待たなければならないなか、ステップワゴンは新型ながら8カ月ほどで納車が可能となっている。ホンダはトヨタ車にガチンコのライバルが存在するモデルに特化し、納期短縮をめざした生産配分をしているように見える。深刻な納期遅延を覚悟してでもトヨタ車を選ぶ人たちへのアピールになっていくか、注目していきたいところだ。

 トヨタではヤリス・クロスを除くヤリス全般、ルーミーやライズのガソリン車などが、うまくいけば年内納車も可能かもしれないといった状況だが、ミニバン全般の納期は遅延傾向が目立ち、カローラ・クロスのハイブリッドは納期未定となっている。

 そして最近では、ハリアーの受注停止が話題になっている。この受注停止の理由について、筆者は次のように聞いている。

 改良前、つまり現行モデルのバックオーダーが消化しきれなくなり、生産しきれなかった一部のバックオーダー分がこの先予定されている改良後モデルへ繰り越され、その繰り越しによってすでに改良後2023年の年間生産枠まですでに埋まってしまったというのだ。それゆえ、このまま新規オーダーを取り続けると、改良後モデルを買おうとしたお客のバックオーダーが、改良のさらに先に予定しているマイナーチェンジモデルへと繰り越される事態も起きそうになったので、受注停止の事態になったという。

 それでも、自販連による2022年1月から6月まで、つまり暦年締め上半期登録車販売台数をみると、トヨタが全体の約48%を占め“トヨタ一強”を維持している。巨人トヨタの弱みである納期で、往年の“攻めの姿勢”を見せるホンダに、メーカーらしさを感じてならないのは筆者だけではないはずだ。

2022年7月単月通称名(車名)別新車販売ランキング

トヨタ・ヤリス(18679台)

ホンダN-BOX(17105台)

トヨタ・カローラ(13054台)

ダイハツ・ムーヴ(8673台)

スズキ・スペーシア(8485台)

日産ノート(8371台)

トヨタ・ルーミー(8133台)

スズキ・ワゴンR(6767台)

ダイハツ・タント(6485台)

ホンダ・フィット(6462台)

日産セレナ(6359台)

日産ルークス(6197台)

トヨタ・ライズ(6117台)

ホンダ・ステップワゴン(5708台)

ダイハツ・タフト(5576台)

ホンダ・フリード(5462台)

スズキ・ハスラー(5361台)

トヨタ・アクア(5168台)

スズキ・アルト(5106台)

トヨタ・ノア(5010台)

ホンダ・ヴェゼル(4497台)

トヨタ・ヴォクシー(4034台)

日産デイズ(3834台)

ホンダN-WGN(3732台)

スズキ・ジムニー(3323台)

日産サクラ(3319台)

トヨタ・ランドクルーザー(3296台)

スズキ・ソリオ(3264台)

トヨタ・アルファード(3085台)

トヨタ・パッソ(3052台)


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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