超高級車だったのに中古だとこんな安いの!? 貧スタグラマーが「ドヤれる」イケてるクーペ4選 (2/2ページ)

高級クーペは値崩れしやすく相場価格は押し並べて安い

メルセデス・ベンツ CLK

 2000年代初頭のCクラス、当時は露骨なコストダウンに嫌気がさしたのか人気はいまひとつでしたよね。唯一、AMGのC36くらいかな、窃盗団から人気ダントツでしたからね。で、Cのシャシーに2ドアボディをのせたCLKもまた売れ行きは……でしたが、出来栄えそのものはメルセデス・クオリティを存分に発揮していたかと。

 とりわけ200コンプレッサーは日本の道路事情にもマッチしていたし、予想に反して壊れづらかったものです。新車価格の608万円も現在の市場では10分の1以下どころか、整備・経費を含めない車両本体だけなら20分の1となる30万円から。

 中古MB専門店のセールスではありませんが「ちょいちょいと整備してやれば、あと20万キロはいけそうです」てこと。概算で40~50万かけてやれば、パリっとしてくれるのがこの時代のいいところ。あ、上位モデルのキセノンに替えておかないとフロントマスクが映えづらいので、ご注意くださいね。

ベントレー・コンチネンタルGT

 こちらも驚きの値落ちで、中古車の底値は300万円以下。新車時はおよそ2600~3000万円オーバーですから、10分の1もいいところ。中には10万キロ近い過走行なタマもありますが、6万とか8万だったら手を出すのも悪くないかと。なにしろ、VWが威信をかけて面倒見てるわけですから、接触不良とか安物クランプでなにかが漏れるなんて情けないトラブルは少ないクルマです。むしろ街路ばかりでエンジンルーム内がずっと高温だったことのほうが心配かな。

 とはいえ、いまは検査機器も進んでますからVWを診られる工場だったら安心かと。ただし、VWらしい設計なのでなにかといえば「ASSY交換」が避けられません。ただ、コンチネンタルGTなら入庫して修理しているシーンもまた「映える」かと。

 いかがだったでしょうか。国内にはこのほかにもお買い得な高級クーペがぞろぞろ生息しているので、ぜひ研究なさってみてはいかがでしょう。たとえ買値が安くとも、新車時の価格こそクルマの絶対価値をあらわしているもの。映える映えないなど気にすることなく、いいクルマを手に入れたと胸を張っていただきたいものです。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

文筆業

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三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
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DJ(DJ Bassy名義で活動中)/バイク(コースデビューしてコケまくり)
好きな有名人
マルチェロ・マストロヤンニ/ジャコ・パストリアス/岩城滉一

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