商用車ってなに? 乗用車との違いや選び方、人気車種などを紹介 (1/2ページ)

商用車ってなに? 乗用車との違いや選び方、人気車種などを紹介

この記事をまとめると

■商用車にはどんなクルマが該当するのかを解説

■利用用途によって適切なクルマが変わる

■おすすめのモデルについても紹介

仕事の頼れる相棒「商用車」について解説

 日頃、何気なく使う「商用車」というワード。ただ、ビジネスメインで使うクルマということはなんとなくわかるものの、それ以上の知識はなく、また知ろうと思ったことはあまりないですよね。

 今回は誰もが耳にしたことがある商用車について、詳しく解説していきます。

商用車とは?

「乗用車」と「商用車」その違いは数多くありますが、まず抑えておきたいのは商用車とはなんぞや、ということ。国交省が定める乗用車の定義とは、用途区分において「主に人の移動のために利用される定員10名以下の自動車」となりますが商用車については明確な定義は存在しません。

 一般的に商用車とは主に仕事で使用するクルマを指し、広い意味でビジネスに用いられるクルマのことをそう呼びます。もっと簡単にいうと、自動車メーカーが「商用車」「ビジネスカー」として販売しているクルマを商用車と定義してよいでしょう。

 ただし、商用車として用いられることが多い「貨物車」については法律的に区分されており、ナンバープレートで乗用車と見分けることが可能です。

 貨物車と定義される車両のナンバープレートは、地名の右横に記載される分類番号の最初の数字が「1(普通貨物車/大型貨物車)」、もしくは「4/6(小型貨物車)」の車両。

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4ナンバーの商用車のイメージ写真画像はこちら

 乗用車は「3(普通乗用車)」、「5/7(小型乗用車)」となるため、ナンバープレートで貨物車か乗用車を見分けることができるのです。

乗用車のナンバープレートの写真画像はこちら

 また貨物車に区分されるクルマは道路運送法で荷室の床面積や座席の構造が定められているのも特徴といえるでしょう。

 これら法的要件は後ほど詳しく説明しますが、今回の企画では主に貨物車を商用車として説明していきます。

似たような言葉 社用車、営業車

 先程お伝えしたように「商用車」は法律で定義されているものではありません。

 主に仕事で使用するクルマであることは間違いないのですが、社用車、営業車など同じようにビジネスシーンで利用されている車両との違いはあるのでしょうか。

 商用車は仕事用途で用いられる車両全般のことを指し、トラックや商用バン、また大型ダンプ、バスなども商用車として扱われるケースが多いです。

 社用車とは会社が所有する車両のことです。用途や会社の業務内容により軽トラックや軽バンなどの商用車だけでなくコンパクトカー、セダンなどの乗用車まで幅広い車両が使用されています。

軽自動車の営業車のイメージ写真画像はこちら

 営業車とは社用車のなかでも営業用途メインで使用されるクルマです。こちらも商用車、乗用車が混在しています。

商用車の一般的な特徴

特徴1)大きな荷室

 “多くの荷物を積載できるクルマ”、これが商用車に求められる最大のニーズであることは間違いありません。そのため荷物の積載メインで商用車を選ぶポイントとなるのが荷台の積載量。逆に人の乗車をメインとする商用車選びの場合は、あえて貨物車を選ぶ必要がないわけです。

貨物車の荷室スペースの写真画像はこちら

 しかし、荷物を運搬する用途がメインの場合は積載量や荷物の形状に合わせ軽トラックや商用バン、大型トラックなど選択する車両が変わってきます。いずれも居住スペースと比較して荷室が大きく取られているのが大きな特徴といえるでしょう。

 ただ、乗用車でもステーションワゴンやSUVなどに広い荷室を備えたクルマが少なからず存在します。それらと貨物車と区分される車両の違いは、法律により定義に当てはまるか、そうではないかによって変わってきます。

 貨物車の定義は以下の通り。

  • 貨物可能なエリアの床面積が1㎡以上あること(軽自動車は6㎡以上)
  • 貨物の積卸口の寸法が縦80cm×横80cm以上あること
  • 貨物可能部分の座席は、すべてが折りたたみ式又は脱着式の構造であること

 この定義を満たせば貨物車として区分されるわけですが、逆を言えば乗用車として販売されているモデルでも上記条件を満たせば(満たすよう改造すれば)貨物車として登録することも可能です。

特徴2)作業効率を考えた設計

 商用車の特性として人ではなく貨物を積むことが主な目的のため積載物重視の車両構造となっていることが特徴です。

 例えば同じ3列シートを備えた1ボックスバンのハイエース(4ナンバー仕様)とアルファードの荷室や座席を比較した場合、アルファードは3列目シートが左右に跳ね上げられ格納。2列目シートのスライドを最前面に出すことで荷室の奥行きが最大となります。

トヨタ・アルファードの3列目シートを畳んだ状態の荷室スペース画像はこちら

 一方、商用車のハイエースは3列目シートを折りたたんで格納できるだけでなく2列目シートも折りたたむことができ、しかも3列目シートとまとめて格納が可能。広大なラゲッジスペースが現れます。

トヨタ・ハイエースの荷室スペース画像はこちら

 また床面やサイド、天井まで直線基調の曲面が少ない設計となっており、少しでも多くの荷物を積載できるような空間に仕立てました。

 当然、4ナンバー仕様のハイエースは先に上げた貨物車の定義にも当てはまっています。

 その他、日々のハードな使用に耐えうることが求められるため専用のプラットフォーム、もしくは乗用車のシャシーをベースにサスペンションを変更するなど大幅に改良した独自のプラットフォームを使用するモデルも数多く存在します。ハイエースやプロボックスなどがそれにあたりますが、乗用車と比べ販売台数が見込めないことでロングライフとなることも商用車の特徴でしょう。

 現行ハイエースは2008年、プロボックスは2002年にデビューし、改良や大小マイナーチェンジを経ながら現在も販売されています。

特徴3)乗用車より税金が安い

 貨物車を商用車に使用する場合ですが、乗用車より税金が安くなっているのも特徴です。

 ハイエースの4ナンバー(貨物車)と3ナンバー(乗用車)を比較した場合、4ナンバーの自動車重量税は12,300〜16,400円、自動車税が16,000円。

 一方、3ナンバー車の自動車重量税は32,800円、自動車税が51,000円と大きく異なっていることがわかるでしょう。

 ただし、軽貨物車以外の車検は4ナンバーの貨物車(自家用)は初回2年、2回目以降は1年(軽貨物は2年)となり乗用車とより車検期間が短くなってしまいます。

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