原因は「お客さまファースト」! 腰痛がタクシードライバーの職業病となるやむにやまれぬ事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本のタクシーは5ナンバーサイズが基準であり後席のスペースは限られている

■後席の足もとを少しでも広くするために乗務員は前席を前方に調整している場合が多い

■無理な姿勢で長時間乗車を強いられるため多くの乗務員は独自に自己防衛をしている

後席の足もとを少しでも広くするための努力

 法人タクシー車両の中心が、都市部ではトヨタJPNタクシー、地方部ではトヨタ・クラウンコンフォートや同クラウンセダンということもあり、日本のタクシー車両は5ナンバーサイズが原則といっていいだろう。

 個人タクシーでは車両もバラエティに富んでおり、3ナンバーサイズの車両も目立っている。しかし、JPNタクシーやトヨタ・カローラツーリング、ホンダ・フリードなど、5ナンバーサイズの個人タクシー車両も見かけることがあり、個人的にはなんともいえない違和感を覚える。

 逆に法人タクシーでも、ハイヤー業務も行っている事業者では、ハイヤーで使っていたクラウンロイヤルサルーンやトヨタ・カムリなど3ナンバーサイズセダンも使っていたり、トヨタ・アルファードやエスクァイアなどをミニバンタクシーとして使っていることもある。

 2017年から2018年にかけ、クラウンコンフォート、クラウンセダンの後継としてJPNタクシーへ移行するまでは、5ナンバーサイズセダンがタクシー車両のスタンダードであったので、車内スペースはJPNタクシーに比べても窮屈であった。

 日本のタクシーでは後席にお客を乗せる(多人数乗車の場合は助手席も使う)ことが原則になるので、乗客に窮屈なイメージを与えないためにも、後席足もとスペースを可能な限り確保する必要があり、そのためまず助手席はシートスライドを一番前もしくはそれに近い位置にしている乗務員がほとんど。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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