「レーシングカー風」なんて生ぬるい! 「公道を走っていいんか?」レベルの「ガチすぎる」スポーツカー4選 (2/2ページ)

日本にもレーシングカーの呼び名に相応しいモデルが!

 3台目は、速さでレーシングカーっぽさを感じるというよりは、ボディ剛性の高さで「おおっ」と思わせてくれるコペン GR SPORTです。コペンはもともと、ダイハツの軽オープンスポーツカーですが、それをトヨタのモータースポーツ部門であるガズーレーシング(GR)が手がけたモデルで、ダイハツの販売店だけでなくトヨタの販売店でも購入可能となっています。

 外観では、フロントにGRのエンブレムが入り、インテリアでもレカロのセミバケットシートにGRの名前が入っているのが特徴。GRが培ったレースのノウハウを注いだコペンの走りは、軽自動車とは思えないガッシリとしたボディ剛性と、あらゆる路面の凹凸をしなやかにいなす、極上の足まわりが印象的です。エンジンには手を入れておらず、軽自動車の自主規制である64馬力をキープしているので爆発的な速さを感じるわけではないのですが、このボディ剛性のおかげでどこまでも加速していけそうな、独特の高揚感を感じることができるクルマとなっています。

 4台目は、快適性を犠牲にしてでも速さを追求する、というレーシングカーっぽさとはちょっと違う、特殊な1台と言える日産GT-R。日本が誇るスーパーカーですが、後席もある4シーターで日常使いにも不満のない快適性を確保しています。

 でも、本気で走らせるとレーシングカーそのものだという評価が多数。それもそのはず、3.8リッターツインターボで570馬力を発揮するエンジンをはじめ、そのままサーキットにぶらりと出かけて、アタックできるくらいの戦闘力があらゆるパーツが採用されているのです。北米で発売がアナウンスされた2023年モデルでは、新設計のターボチャージャーを採用し、低回転域におけるレスポンスの向上や5%の効率アップを実現したとのこと。また、ビルシュタイン製調整式ショックアブソーバーシステム「DampTronic」や、レイズ製の軽量20インチ15本スポーク鍛造アルミホイールが標準装備されているというから、さらに走りが磨かれているのは間違いなさそうです。

 ということで、本当にレーシングカーっぽさを感じることができるクルマたちをご紹介しました。理由はさまざまですが、きっと開発者が込めた走りへの想いが伝わり、1秒を削って走るロマンを感じることができるのではないかと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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