「やっぱりエンジンは直6だよ!」と思わせる陶酔感! 人生一度は味わってほしい「直6名機」と搭載車5選 (2/2ページ)

直6エンジン搭載車は名車の宝庫!

メルセデス・ベンツ 300E-24(W124)

 メルセデス・ベンツもBMWと並んで、直6エンジンを重視してきたメーカー。プリンス自動車のグロリアスーパー6やスカイラインGTに搭載されたG7エンジンは、メルセデスのM180エンジンがお手本と言われているし、優れた直6エンジンが多いメーカー。

 その代表は、300E-24VのM104エンジン。3リッターNAの225馬力。4600回転で最大トルクの27.6kg・mを発生し、そこからレブリミット(7000回転)までタレることなくまわっていくのが特徴。「最善か無か」といわれた時代のベンツを象徴する1台で、ミディアムクラスの傑作として人気が高い。とくに300E-24Vは、アクセルを踏んでエンジンをまわしていったときのフィーリングがよく、なんともいえない魅力があった。

トヨタ・ソアラ(Z10・Z20)

 ハイソカーの元祖として知られるソアラは、ベンツのSLやBMWの6シリーズをターゲットに、ヨーロッパの高級GTに負けないクルマを目指して開発され、1981年に登場。最上級グレードにはソアラ専用に新たに開発された2.8リッターの5M-GEUを搭載。5M-EUにアルミのツインカムヘッドを載せて、20馬力プラスの170馬力にパワーアップ。

 重要なのは、このクルマが実質的にエンジンをコンピュータ(ECU)で制御する最初の1台だったということ。リミッターカットで200km/hが出たというのは、当時けっこう大きなニュースだった。

 そして2代目ソアラ(Z20)には、3リッターの7M-GTEUを投入。

 5M-GEUもツインカムだったが、1気筒あたり2バルブ……。それが7M-GTEUになって、いよいよ1気筒4バルブになり、空冷インタークーラー、ターボチャージャー、光学式カルマン渦エアフローメーターなどの新兵器を惜しまず採用。インジェクターがシングルホールではなく、多口(2ホール)だったのも先進的。
当時の国産車では最強の230馬力/33.0kg・mを誇った。

 ちなみに、国産チューニングカーで初めて200マイル(320km/h)オーバーを達成したのもMZ20ソアラだった(HKS関西サービス:現kansaiサービス MZ20 改 3.1リッターTO4E TWIN/323.159km/h)。

 M型のあとに登場したトヨタの直6、2JZ(3リッター)、1JZ(2.5リッター)もいい直6エンジン。スープラやチェイサーに積まれ、A70スープラの2.5GTツインターボが、トヨタ車では初の280馬力のMT車モデルだった。丈夫なブロックでパワーバンドが広く、チューニングベースとしても人気があった。

トヨタ GRスープラ

 古いクルマばかり続いてしまったので、最後は現行車から。

 GRスープラのRZのエンジンは、BMWのZ4と共通のB58B30B型エンジン。3リッターのツインスクロールターボで、気筒間の排気干渉を防ぎ、1800回転の低回転から5000回転まで、51.0kg-mという大きなトルクをキープし続けるのが特徴。

 レブリミットは6500回転と、直6のスポーツエンジンとしては寂しい数字だが、5800回転でピークパワーの387馬力を発揮。前述のとおり、無段階可変バルブリフト・吸排気無段階可変バルブタイミング機構などのおかげで、トルクバンドが非常に広いため、高回転まで引っ張る必要性は感じさせない。基本的にアクセルレスポンスがよく、ドライバビリティがいいので走らせやすい。積極的にシフトアップしていけば、それに応えて速く走れるエンジンだ。当初はATしかなかったが、2022年4月からRZにMT仕様が追加された。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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