レクサスの現行セダンモデルを紹介! 安く購入するコツや中古車相場についても解説 (2/3ページ)

レクサスの最新セダンモデルを紹介!

レクサスLS

価格:1078万円〜1796万円

ボディサイズ:全長5235mm×全幅1900mm×全高1450〜1460mm

 レクサスセダンのフラッグシップとなるLS。国内ではセルシオとして販売された初代からスタートし、現在販売されているのは2017年に登場した5代目となるモデルです。

「センシュアル・アグレッシブ」をテーマにデザインされたエクステリアは、初代から4代目までのデザインとは大きく異なるフォルムを採用。4ドアクーペかと思わせるほどの攻めた6ライトの斬新なフォルムを身にまといました。

 先代にも採用されていたスピンドルグリルは斜め格子柄とし、さらにスポーティグレード“Fスポーツ”には小さなL字を配置した独自のメッシュ柄を装備しています。

 インテリアもエクステリア同様、先代とは大きく異なる水平基調で上下二段構えにデザインしたインパネを採用。グレードに合わせて色や素材を変えるなど多彩なカラーコーディネートを用意するなど、レクサスのフラッグシップセダンにふさわしい選択肢を揃えました。

 現行型のプラットフォームはGA-Lを採用。このプラットフォームは2ドアクーペのレクサスLCが先に使用していましたが、LSはホイールベースを255mm延長。プラットフォームを独自に改良することでプレミアムセダンにふさわしいボディを構築しました。

 パワーユニットは2タイプを用意しています。ひとつは3.5リッターV6エンジンとモーターを組み合わせたマルチステージハイブリッド。マルチステージハイブリッドシステムは、モーターとエンジンの出力軸に変速機構を追加することで駆動力を向上。ハイブリッド車が苦手としている高速巡航走行時の燃費や静粛性を改善しています。

 もうひとつが新開発の3.5リッターV6ツインターボエンジン。先代までLSにはV8エンジンが用意されていましたが、ダウンサイジングされた3.5リッターV6エンジンに変更されています。

 ただし、排気量こそ小さくなりましたが最高出力422馬力、最大トルク61.2kgmを発揮。先代に搭載していたV8エンジンよりもパワーアップし、フラッグシップモデルにふさわしい動力性能を備えました。

 レクサスのフラッグシップとなるLSには当然のように多彩な快適装備が備わっています。センターコンソールに備わるディスプレイは横長12.3インチの超ワイドディスプレイ。ナビはもちろん、エコ走行推進する「ハーモニーアス・ドライブングナビゲータ」など各種インフォメーションも表示されます。

 また上位グレードには4席独立温度調整が可能なオートエアコンを装備。現行モデルは後席のみならず前席にもマッサージ機能を内蔵しました。

レクサスES

価格:602万円〜728万円

ボディサイズ:全長4975mm×全幅1865mm×全高1445mm

 国内導入が他のセダンと比べて遅かったことで、やや馴染みが薄いES。しかし初代ESは、北米市場でレクサス展開をスタートした1989年に、LSとともに最初に販売されたモデルでもあります。

 現在、国内販売されているESは7代目となるモデルで2018年から販売を開始しました。

 LSやISがFRレイアウトを採用していますが、ESはFFレイアウトとなります。

 北米仕様には3.5リッターV6ガソリンエンジン搭載車などがラインアップされますが、国内仕様はハイブリッド車のみを設定。2.5リッター直4エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドユニットは、トヨタやレクサスのハイブリッド車同様にエンジンのパワーを遊星ギヤで発電と駆動力を分割するシステムです。

 プラットフォームは現行カムリと同じGA-Kを使用していますが、フロントフロアを長くしてホイールベースを延長。5mに迫まるほどの堂々たるサイズに仕立てられました。

 ESの国内導入時に話題となったのが世界初のデジタルアウターミラー。通常、ドアミラーを配置している位置にカメラを装着して車内の左右に配置された液晶ディスプレイに撮影動画を表示する、世界初採用の先進装備です。

 液晶に表示される画角は広角化も可能で、ウインカーなどの操作時には自動で切り替わるなどデジタルならではの利便性を装備。またバックミラーと比べてカメラを小型化できるため、空力性能の向上や運転席からの死角が減るメリットも備えています。

 FFレイアウトを採用しているESの大きなメリットが広大な室内空間です。先代LSと同等の広さを実現したリヤシートはまさに特等席。トランクルームもハイブリッド車とは思えないほどの広さで443Lを誇ります。

 またハイブリッドユニットを搭載したことで高い静粛性を備え、軽快な走りを実現した“Fスポーツ”を用意していることなど、アッパーミドルセダンに求められるニーズをすべて備えたES。国内では他の基幹モデルに比べて知名度は劣りますが、高い実力を備えたセダンです。

レクサスIS

価格:481万円〜850万円

ボディサイズ:全長4710〜4760mm×全幅1840mm×全高1435〜1440mm

 1998年から販売されていたアルテッツァをベースに、海外でレクサスブランド化した初代IS。モデルチェンジを繰り返し、現在販売されているモデルは3代目となりました。

 2013年から販売されている現行型は一部改良などを経て進化。2020年にはスピンドルグリルやヘッドランプなど外観を大きく変更したマイナーチェンジが行われました。

 デザイン変更はインテリアにもおよび、インパネのデザインなどが刷新されています。

 このマイナーチェンジではフロントグリルなどを変更するにあたり全長、全幅ともに30mm拡大したこともトピックスといえます。ただ、この拡大はデザイン変更だけでなくタイヤ&ホイールサイズをアップすることも理由のひとつでした。

 2022年に5リッターV8エンジンを搭載するハイパフォーマンス仕様“Fスポーツ パフォーマンス”が追加されましたが、このモデルには専用19インチホイールが装着されています。

 そんなISのパワーユニットは2リッター直4ターボエンジン、3.5リッターV6エンジン、2.5リッター直4エンジン+モーターのハイブリッド、そして先程お伝えした“Fスポーツ パフォーマンス”に搭載される最高出力481馬力を誇る5リッターV8エンジンの3タイプを用意。

 レクサスブランドにおいてスポーツセダンとして位置づけられるISには、多彩なパワーユニットが設定されているのが大きな特徴といえるでしょう。

 またISがレクサスセダンと異なる特徴として低い着座位置を保っている点も挙げられます。足を前に出すシートポジションとなるのはスポーツセダンらしい演出ともいえるでしょう。

 ただしスポーツセダンとはいえ、後席スペースはタイトではありません。筆者はリヤシートに乗車したことがありますが、ライバルとなるBMW3シリーズセダンと比較して劣っているとは感じませんでした。

 レクサスブランドにおいて、はっきりとした性格が与えられたISは貴重なスポーツセダンとして今後も進化していくことでしょう。

過去に販売されていたセダン

レクサスGS(4代目:2012〜2020年)

 2020年に生産を終了したGS。LS、ISとともにレクサスブランドの基幹車種としてラインアップされていたためGSが生産終了になったことは衝撃的でした。

 アリストのレクサス版として1993年にデビューした初代からモデルチェンジを経て2012年から2020年まで販売されていたのが4代目です。

 歴代モデルが搭載していたV8エンジンが廃止された一方で、主要グレードとなった450hにスポーティグレードの“Fスポーツ”が追加されたことが大きな話題となりました。

 4代目はライバルとなるメルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズに劣らない性能を備えていましたが販売台数では両車に及ばず、またレイアウトの違いこそありますが同じセグメントに位置するESの人気が高まったことで販売が低迷。その結果、生産終了となりました。


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