2022年の「JMSアワード」は勝田貴元選手が受賞! 特別賞はTEAM IMPUL

「これからもレース馬鹿を貫きます!」

 自動車業界において新年最初のイベントと言えば東京オートサロンであり、今年も1月13日〜15日にかけて千葉県の幕張メッセを舞台に開催されるが、それに先駆け、モータースポーツシーンでは1月11日、東京国際文化会館にて「JMSモータースポーツナイト」が開催され、モータースポーツ関係者が集結。

 同イベントはJMS、日本モータースポーツ記者会が賀詞交換会として主催するイベントであり、関係者にとって新年最初の情報交換の場として定着していた。

 新型コロナウイルスの影響により、2021年および2022年のJMSモータースポーツナイトは休止されていたが、2023年は3年ぶりに開催。そして、JMSモータースポーツナイトにおいて最大のトピックスとなるのが、「JMSアワード」の授賞式と言えるだろう。JMSアワードとは1966年にJMS賞としてスタートした賞典で、JMSの会員の投票によりシーズンの最大の功労者や将来性が期待される選手や団体を表彰。そのため、時としてリザルトよりも記憶に残る選手や団体が受賞することも少なくはない。

 それでも過去の受賞者を見てみてみると、2000年の高木虎之介を筆頭に、2001年の佐藤琢磨、2005年の小林可夢偉、2013年の野尻智紀、2020年の角田裕毅などそうそうたるメンバーが勢揃い。そして、2022年のJMSアワードの受賞者となったのが、2022年のWRCで活躍した日本人ドライバーの勝田貴元選手で、2022年のサファリラリーおよびラリー・ジャパンでのポディウムフィニッシュが高く評価されたほか、2023年はワークスチームでのさらなる活躍が期待されたことからJMSアワードに選出された。残念ながら勝田選手は1月19日〜22日に開催されるWRC開幕戦「ラリー・モンテカル」の準備のため、すでに渡欧していることから、JMSモータースポーツナイトでの授賞式は欠席となったが、代理としてGAZOOレーシングカンパニーのモータースポーツ担当部長である加地雅哉氏が代理で賞を受け取った。

 またJMS特別賞はホシノレーシング・チームインパルで、2022年のスーパーGTでの27年ぶりのタイトル獲得したことより選出。チーム代表であり、ドライバーとしても1990年および1993年に本賞を受賞している星野一義氏が銀皿を受け取った。

 JMSアワードを受賞した勝田選手はビデオメッセージを寄せ、「過去の受賞者はすごいメンバーで、プロのジャーナリストの皆さんに選ばれたことを嬉しく思います。今年はワークスチームの3台目のGRヤリスRally1で参戦するので飛躍できるように頑張りたい」とコメント。またJMS特別賞を受賞した星野氏も「これまでずっとチームを支えてきてくれた。“今年は行きます!”と言っていたので結果を残せて良かった」とチームをサポートしてきたマレリ(旧カルソニック)への感謝の言葉をコメント。さらに「これからもレース馬鹿を貫きます!」と語っているだけに、2023年も勝田選手および星野氏が率いるホシノレーシング・チームインパルの活躍に期待したい。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

愛車
スバル・フォレスター
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登山
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