30年以上前にインテグラが「リッターあたり100馬力を達成」を掲げた! なのに今のNAスポーツカーが「100馬力未満」だらけなワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■DA型インテグラは「リッターあたり100馬力を達成」というキャッチとともに登場

■NAエンジンのリッター100馬力はどれくらい凄いのかを解説

■近年リッター100馬力を達成しているモデルは意外に少ない

高性能NAエンジンのひとつの指標と言われるリッター100馬力

「ついにリッターあたり100馬力を達成!!」というキャッチとともに登場したのはDA型インテグラで、1989年のこと。1595ccの排気量から160馬力を発揮した。

 リッター100馬力とはこのように排気量1リッターあたり、100馬力を発揮ということ。2リッターエンジンなら200馬力だし、2.5リッターエンジンなら250馬力ということになる。

 このあと1995年にはDC2インテグラタイプRはB18Cエンジンで200馬力を発生。1997年にEK9型シビックタイプRが登場。B16Bエンジンが搭載され、1595ccから185馬力を発揮。高回転型NAエンジンの全盛期とも呼ばれる時代が訪れた。

 一応たぶんライバルだったカローラレビン・トレノのAE101は1気筒あたり5バルブの新機構を投入するが160馬力。AE111では165馬力といずれもリッター100馬力を達成するも、インテグラ&シビックには大きく差をつけられることになった。リッター100馬力を発生してもなお、その上が存在する時代だった。

 さらにその後S2000が2リッターエンジンで250馬力を発揮。9000回転からレッドゾーンという超高回転型エンジンとその高回転で炸裂するパワーに熱狂した人も多い。

 というわけで、NAエンジンではこのリッター100馬力はかなり高出力を発揮している証拠。たとえば、現行車ではヤリスのもっともベースグレードである1リッターモデルでは69馬力だし、ノートの1.2リッターモデルでも82馬力と、リッター100馬力には遠く及ばない。

 スポーツグレードで今でも達成するかしないかくらいなのがリッター100馬力なのだ。


加茂 新 KAMO ARATA

チューニングジャーナリスト

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