新車の値上げ! 残価設定ローン金利上昇! 納期遅延だけじゃない新車販売に立ちこめる暗雲 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2022年12月、日本銀行は事実上の利上げを表明した

■自動車ディーラーではローンの金利の上昇が懸念される

■車両価格の値上げが顕著になっていく可能性も

利上げの影響は自動車ディーラーにも波及している

 日銀(日本銀行)の黒田総裁が12月20日の記者会見において、事実上の利上げを表明した。長期金利操作の許容変動幅をプラスマイナス0.25%から0.5%へ引き上げるとしたことが事実上の利上げとなり、外国為替市場では1ドル=130円前半へ一気に円高に動き、日経平均株価も一時800円を超える下げ幅となった。

 しかし、公式にはあくまで利上げへ舵を切ったわけではないとしているし、メディアに出演していたあるエコノミストは、「それでも日本の物価高は進み、国民生活への負担が減るわけでもない」としている。経済環境がどうなろうと、増税が大好きな首相のおかげもあり、苦しい国民生活はまだまだ続くどころか、ますます深刻になっていく様子を見せている。

 ある新車ディーラーで話を聞いていると、セールスマンが別の角度で今回の日銀総裁の発言を気にしていた、それはオートローン金利の上昇である。おおむね3.5%あたりから5%を少し切るぐらいの間が、各メーカー系ファイナンス会社における、残価設定ローンの金利となっている。残価設定ローン自体が、その商品特性もあり同一メーカー車に乗り続けてもらうための囲い込み策として普及してきた背景もあり、金利は戦略的に低めに設定されてきた。それが今後の利上げの進み具合次第では現状の金利が維持できなくなる可能性があるというのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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