イマドキは10万kmぐらいじゃ寿命はこない! それでも10万kmで1度は交換したいクルマの消耗品13選 (2/2ページ)

ゴム類はやっぱり傷みやすい

・ブッシュ マウント類

 サスペンションのブッシュやエンジンマウント、ミッションマウント、デフマウントなども、できれば10万kmで交換したい部品。交換すると、走りがシャキッとして、リフレッシュ効果が大きい。

・ATF

 ATFの交換時期には諸説あって、自動車メーカーの交換指定時期も、無交換から10万km(トヨタ、ダイハツ)、初回8万km/2回目以降6万kmごと(ホンダ)、4万km(日産)などさまざまだ。ATFも熱の影響で劣化するのは間違いないが、他のオイルと違って非常にシビアなものなので、基本的にメーカー純正指定オイルを指定の時期で交換する。それ以外は自己責任でどうぞ。

・オルタネーター

 クルマの発電機、オルタネーターも走行距離が延びるとブラシの部分が摩耗してくる。また、ICレギュレーターの故障も心配しなければならないので、10万kmまで保てば交換しておいて損はない。交換する際は、新品ではなくメーカー保証のついたリビルド品がおすすめ。

・ヘッドライトレンズ

 樹脂製のヘッドライトレンズも、紫外線その他の影響などで曇ってくるので、できれば10万kmぐらいで交換を。レンズ表面を磨いて透明度を取り戻す方法もあるが、それでも曇りが取り切れなくなってきたら交換するしかない。

・エアコン

 エアコン関係は、エバポレーター、高圧ホース、コンプレッサーのどれかがダメになると、その他の部分も順次寿命が来ることが多い。対処療法でちょこちょこ修理するのもいいが、エアコンの効きが悪くなってきたら、専門の電装屋さんで細かくチェックしてもらい、直すときは一気に修理してしまった方がいい。10万kmが近づいてきたら、一度電装屋で点検を受けた方がいいだろう。

・マフラー

 マフラーもじつは消耗品。劣化してくるとパイプの溶接部分などに穴が空いてきたり、サイレンサーの吸音材が抜けて、音量オーバーになってくることがある。純正マフラーでも10万kmも走れば交換を検討したほうがいいだろう。

・インジェクター

 インジェクターも長期の使用で目詰まりを起こしたり、燃料漏れなどが出てくるので、10万~15万kmぐらいで交換しておいた方が無難。

 ざっとこんな感じだが、痛みやすいのはやはりゴム類と樹脂類。その他の部分は、使い方とメンテナンスによって寿命も大きく変わってくるので、頼れる主治医を見つけて、定期的なチェックを受け、予防整備を積極的に行なうことで、クルマの寿命を延ばしてあげよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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