公道走行できるってマジか! 「超小型EVジープ」はご近所のアシに最高の選択な気がする!! (2/2ページ)

至ってシンプルな作りの電動ジープ

 室内に目を移すと、フロア中央に骨格が通っているうえ、シートは座面・背もたれ・ヘッドレストとも2人分備わっているため、2人乗車が可能なように見えるが、3点式シートベルトは左側にしか備わっていない(右側は2点式)。また耐荷重が120kgとなっているため、法的にはもちろん安全上も、また公道・私有地を問わず、大柄な男性が乗るのは1人までに留めた方が良いだろう。

 操作系は至ってシンプルで、シフトパターンは前側からD-N-Rの3種類のみだが、ペダル類はアクセルペダルが右側、ブレーキペダルが左側へと完全に分かれた、カートと同様の設計。事実「ゴルフカートやゴーカートと一緒だね」と話すユーザーは多いというが、カートの運転経験がないドライバーはやや慣れが必要だろう。裏を返せば左足ブレーキのトレーニングにうってつけかも?

 この「ネクストクルーザーEV」、お値段は58万8000円。「生産は中国の提携工場に委託しているが、企画・開発およびPDI(納車前検査)はブレイズ自身で行うことにより、充分な品質を確保している」(同社説明員)とのこと。

 ガソリン車の「ネクストクルーザー」は発売から6年、BEVの「ネクストクルーザーEV」は同じく4年が経過しており、年間販売台数は約400台と、実績も充分。販売店は全国各地にあり、購入後のメンテナンスも任せられるうえ、補修用部品もブレイズが常時ストックしているので、安心して乗り続けることができるだろう。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
趣味
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