【試乗】プジョー・リフターロングはオシャレ家族に最高のミニバン! 生活臭ゼロで「爆乗り爆載せ」可能な3列7人乗り車 (1/2ページ)

この記事をまとめると

プジョー・リフターのホイールベースを延長したリフターロングに試乗した

■延びたホイールベースは車内空間の拡大に直結し、重量増でもプジョーらしい走りはそのまま

■生活臭のないクルマに家族と荷物を満載して遊びに行きたいとき、リフターロングはピッタリだ

延ばされたホイールベースをほぼそのまま室内空間に変換

 ひとり暮らしだしいつも友達とつるんでるわけでもなく、一部で「このままいけば孤独死まっしぐら」とからかわれる身の上。ゆえに僕自身は2列目以降のシートの必要性をほとんど感じない日常を過ごしてるわけだが、世の中では3列目シート+7人乗り乗用車の戦いが静かに繰り広げられてるようだ。ミニバンよりも洒落た感じのするSUVや小振りのMPVの本来ならラゲッジスペースとなる場所にふたり分のシートを設置したモデルが少しずつ増えていて、ファミリー層に注目されてるようなのだ。

 そうしたクルマの場合、たしかに3列目のシートが備わっていて7人乗ろうと思えば乗れるのだけど、いちばん後ろのふたり分のシートは補助席のようなもので、日常的に使うにはきついというクルマが多い。普段は折り畳んだり収納したりでラゲッジスペースにしておいて、いざ必要になったときにのみ利用する、いわばエマージェンシー用シートというのが前提だ。家族や仲間と出かけることが多い人が「ないよりはある方がいい」と思う気持ちは理解できる。

 でも、せっかくなら洒落た感じがして3列目までしっかり使えるSUVや小振りのMPVのほうがいいんじゃないか? なんて思っていたりもする。今回ここで紹介するフレンチMPV、プジョー・リフターロングがまさしくそういうクルマで、印象がよかったからだ。

 リフターロングは、日本では2020年からカタログモデルが販売されている5人乗りのリフターをベースにした、その名のとおりのロング版。ボディのサイズは全長4760mm、全幅1850mm、全高1900mmで、ホイールベースは2975mmとなる。スタンダードボディより全長で355mm、全高で20mm、ホイールベースで190mm大きくなっているが、それでも十分に扱いやすいサイズの範疇にあるといえるだろう。

 全高が20mm高くなってるのは車体のサイズや乗車定員が変わったことに対応すべくサスペンションのセットアップをやりなおしたからだが、ホイールベースとオーバーハングが伸びた分は、もちろん室内のスペース拡大に充てられている。

 3人分がそれぞれ独立した2列目シートの後ろに備わった3列目のシートも2人分がそれぞれ独立していて、前後に130mmスライドさせることができる。なので、大人が座ってもまったく窮屈な感じがしない。むしろ2人分が少し左右に離れているので、3人分がギュッと横並びの2列目よりも、スペース的にはゆったりしてるくらいだ。ミニバン並みとまではいかないけれど、しっかり日常的に使える3列目、なのである。

 そのうえ3列目シートは折りたたむことも取り外すこともできるし、2列目もそれぞれ個別に折り畳むこともできるから、シートアレンジも多彩。3列目を取り外して2列目をフラットに折りたたんだ場合の荷室容量は、スタンダードボディの最大2126リッターに対して2693リッターと、567リッターも大きい。使い勝手がさらによくなっていることは、わざわざ考えたり想像したりしなくてもわかろうというものだ。

 そうしたメリットを得るために支払った代償──つまり長くなった全長とホイールベースに+50kgの重量増──のネガティブな影響は、リフターロングの走りっぷりからはまったく感じられなかった。


嶋田智之 SHIMADA TOMOYUKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
2001年式アルファロメオ166/1970年式フィアット500L
趣味
クルマで走ること、本を読むこと
好きな有名人
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