1千万円超えの超高級SUV「レクサスLX」のラリー仕様ってギャップが凄い! ライトな見た目と裏腹に中身は魔改造されていた!! (2/2ページ)

車重はなんと3トン超え! 各部の補強に驚かされる

 しかし、なんといってもこの車両がビックリなのは中身です。とくにその車体メイクには驚かされます。ロールバーなどが装着されているのは当然ですが、サーキットを走るレーシングカーと同じように直付けされています。しかも、ピラーを中心に直付けされたロールバーはラダーフレームまで伸びているのです。モノコックボディのように乗員保護だけでなく、剛性アップのためにもロールバーが使われているのです。また、ノーマルでもタフユースに耐えられるLX600ですが、競技に挑むためサスペンションの取り付け部の板厚を厚くするなどの工夫も施されています。

 ノーマルだと豪華なインテリアが特徴的なLX600ですが、この車両の快適&豪華装備は最低限の装備のみ。代わりにフルバケットシートやスペアタイヤ、工具類が装備されています。リヤシートが存在していた部分には安全タンクが鎮座しており、室内からは豪華なフラッグシップSUVの面影は感じ取れません。この安全タンクの装着も苦労したとのことで、クラス的に純正の燃料制御を使用しなければならないなか、純正タンクを使わずにエラーなく作動させるのが難しかったとのこと。

 これだけ豪華な装備が取り除かれているとかなり軽量化されていると思ってしまいますが、その車重はノーマルよりも重くなっており、なんと3トンを超えているとのこと。過酷なラリーで戦うためにはそれだけ、各部の強化が必要になるそうです。

 今後もこのLX600で競技活動をしていくそうなので、活躍が楽しみです。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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