時代を先取りしすぎて売れなかった……いま復活すれば人気車になりそうなクルマ4台 (2/2ページ)

いま出せば間違いなく人気に!?

 次に、ミニバンでは独走状態のアルファード/ヴェルファイアの牙城を崩すべく、ゴージャスなLクラスミニバンとして堂々復活を遂げてほしいのが、ホンダ・エシリオン プレステージ。あの、どこかアメリカンな雰囲気が好きだという隠れファンはけっこういたのですが、オラオラ系のフロントマスクが全盛だった当時は、ちょっとスポーティな香りのするエリシオンは押しが弱かったのかもしれません。

 最近は、少しプレミアム路線が強くなってきているし、いち早くレベル3の自動運転を国内で実用化させたホンダならではの、未来系ゴージャスミニバンとして復活したらどうでしょうか。トヨタではずっとクラウンに乗っていたエグゼクティブたちがアルファードに乗り換えたという話をよく聞きます。ホンダでも、アコードやレジェンドに乗っていた人が乗り換えたいという上級ミニバンがあれば、活性化するのではないかという予想もあります。

 最後にスポーツカーでは、トヨタGRヤリスの登場によって、そのルーツともいえる伝説の名車が再び脚光を浴びたところがありましたが、その名車こそ、1986年に登場したセリカGT-FOUR。WRCでその“スポーツ4WD”の強さをリアルで見せつけつつ、映画『私をスキーに連れてって』では雪の中を爆走する姿でファンを獲得。デザインでは、カップルがデートしているようなシーンでも似合う、どこかオシャレな雰囲気があるのも魅力的でした。

 ここのところ、シビックタイプRにしろフェアレディZにしろ、出すそばから受注停止になるほどの人気なので、もしセリカGT-FOURが現代の最新技術で復活したら、やっぱり人気が出そうだと感じるのでした。

 ということで、皆さんが復活してほしいクルマはありましたか? 1台でも多くのクルマたちが、そのクルマにいちばん合う時代に生まれ変わって活躍してほしいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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