小型車なのにハイオク!? 椅子が豪華すぎて車内移動が難しい! 最上級グレードなのに買って後悔する事例4つ (2/2ページ)

アルファードはJBLプレミアムサウンドシステムを搭載

 そのアルファードだが、エグゼクティブラウンジ仕様を選ぶと、TコネクトSDナビゲーションの標準装備はいいとして、JBLプレミアムサウンドシステムが同時装着されてしまう。いい音で音楽を聴きたい人にはうってつけだが、車内で音楽など聴かず、ラジオのみ聴くという人にとっては抱き合わせ装備でしかなく、その分、高いお金を払うわけで、もったいないと言えるかもしれない。

 クルマのカテゴリーとして、SUVが一世風靡している昨今だが、ミニバンからの乗り換え需要にも対応した3列シートSUVがある。とくにマツダCX-8はSUVにして3列目席に大人でもしっかりと座れ、乗降性もなかなかいい実用性が高く評価されている1台。その最上級グレードなるのがエクスクルーシブモード。

 25S/25T/XDに用意されているのだが、3列目席はまず使わない……という人は別にして、3列目席までしっかり使いたいという人にとっては、エクスクルーシブモードの選択は微妙。たしかに2列目席キャプテンシートはもっとも大きく豪華で快適なのだが、アルファードのエグゼクティブラウンジシート同様に、2-3列目席スルーができないキャプテンシートとなってしまうのだ。

 リヤヒンジ式ドアということもあり、3列目席の乗員は、できれば2列目席ウォークイン、そして2-3列目席スルーの2通りの乗降方法があるとより快適だ。また、3列目席の乗員にとっては、2列目キャプテンシートが左右離れていたほうが、足を投げ出しやすく、前方視界にも優れるため、より快適に乗っていられるものなのである。3列目席を頻繁に使うのであれば、中間グレードになったとしても、やはり2列目席はスルー空間のあるタイプが便利だろう。

 ただし、先進運転支援機能の充実がある上級グレードを選ぶのには賛成だ。今、チョイ乗りだけだから、そんなものはいらない……と思っていても、先進運転支援機能は街乗りでも威力を発揮してくれるし、運転が慣れてきたり、ライフスタイルが変化すれば、高速走行やロングドライブの機会も増えるはず。そんなときに「もっと先進運転支援機能が充実したクルマを買っておけばよかった」と後悔しないためにも……である。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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