豪華なオラ系「アルファード」にアスリートなワル系「ヴェルファイア」! 新型2台は「単なる顔の差」じゃなく中身に大きな違いがあった (1/2ページ)

この記事をまとめると

アルファード/ヴェルファイアが日本向けサイズでフルモデルチェンジ

■アルファードの2.5リッターガソリンエンジン車は540万円から

■ヴァルファイアは2.4リッターターボを設定しボディ補強も施されたスポーティな味付け

オラ感はそのままのキープコンセプトなフルモデルチェンジ

 いまやトヨタの最高級乗用車として市場の支持を集めているLLクラスミニバン「アルファード/ヴェルファイア」がフルモデルチェンジを果たした。威風堂々としたスタイリングの迫力は従来以上だが、全長は5000mm、全幅1850mmというサイズに収めるなど日本市場での使い勝手を考慮したことは明らかだ。

 スタイリングの開発キーワードは「Forceful×IMPACT LUXURY」というもの。具体的にモチーフとしたのは闘牛の躍動で、突進するようなフロント表現が印象的。テクニカルにいえば、エンブレムがもっとも先端になるような逆スラントのシルエットとしているのがポイントだ。サイドからシルエットを見ると、顎を引いていままさに突進しようというものになっている。大胆なキャラクターラインは踏ん張った足を表現したもので、新型アルファード/ヴェルファイアはまさに闘牛がそのままミニバンになったようなシルエットといえる。

 サイドからの眺めでいえば、スライドドアの前方にトライアングル形状のアクセントが確認できる。これは歴代アルファードの伝統といえる斜めのBピラーデザインを進化させたもの。従来モデルより前傾を強くしつつ、運転席や2列目からの視界を確保するために生まれたデザインとなっている。

 アルファードとヴェルファイアの外観における違いは、フロントマスクに集中している。ショーファードリブンにも使われるアルファードは大きなグリルにメッキをアクセント的に配することで動きを感じさせるもの。

 一方、ヴェルファイアはブラックメッキのフロントグリルとすることで低重心かつ走りの良さを表現している。

 プラットフォームはクロスオーバーSUVモデルでおなじみのTNGA(GA-K)を採用。とはいえ、リヤのダブルウイッシュボーンサスペンションは従来モデルで実績あるものをベースに設計したという。これにより2列目シートのロングスライド機能などシートアレンジを充実させている。最新のTNGAをミニバン向けに最適化したアーキテクチャを採用していると理解できる。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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