バカ売れ確定の新型アルファード＆ヴェルファイアが登場！　ここまで人気なのに他メーカーから「ガチライバル」が出ないワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トヨタが新型アルファードとヴェルファイアを発表

■他社にもLクラスミニバンは設定されているが直接的な対抗馬はいない

■ライバルをぶつけない理由の1つにメーカーの自信のなさがある

アルファード＆ヴェルファイアにライバル不在なワケ

　2023年6月21日に新型トヨタアルファードとヴェルファイアの概要が公表され、大いに話題になっているが、ライバル車はどうなのか。

　アルファード＆ヴェルファイアのように、エンジン排気量が2リッターを超えるLサイズミニバンは、車種の数が少ない。トヨタグランエース、日産エルグランド、三菱デリカD:5のみだ。以前はホンダオデッセイも選べたが、今は販売を中止しており、今後は中国製を輸入して復活させる予定だ。

　エルグランドの登録台数は、今では1カ月あたり230台前後まで落ちている。同じ日産の新型セレナは、e-POWERの登録開始がノーマルエンジン車よりも遅れたりしているが、2023年1〜5月の登録台数は1カ月平均で5300台程度に達する。エルグランドの売れ行きは、セレナの約4％だ。

　現行エルグランドの発売は2010年と古く、ミニバンで売れ筋になるハイブリッドも用意されない。e-POWERやプロパイロット2.0などで先進性をアピールするセレナに比べて、商品力が大幅に見劣りするから売れ行きも乏しい。

　それでもエルグランドの保有台数は少なくない。街なかでもエルグランドを見かけることが多い。日産はそのユーザーを逃したくないから、新型セレナにe-POWERルキシオンという価格が約480万円に達する最上級グレードを用意した。古くなったエルグランドを下取りに出して、新型セレナe-POWERルキシオンに乗り替えてもらう戦略だ。