日本のワゴンといえば永久に「レガシィ」がナンバーワン! 偉大すぎる歴代モデルを一気に振り返ってみた (2/2ページ)

常に革新的な進化を続けてきた名ワゴンだった

 続く4代目モデルは2003年5月に登場。海外での需要の高まりもあってついに3ナンバーボディとなったことで、伸びやかでプレミアム感溢れるデザインとなり、9月には6気筒の3リッターモデルが、10月にはランカスターからグローバルネームの「アウトバック」となったクロスオーバーモデルが順次追加されている。

 2004年10月には3リッターモデルのスポーティ版「3.0R spec.B」が追加され、レガシィツーリングワゴンのカタログモデルとしては初の6速MTを設定する(のちに2リッターターボモデルにも追加)。

 2006年5月のマイナーチェンジでは一部グレードにスイッチ操作で異なるエンジンキャラクターを楽しむことができる「SI-DRIVE」を採用し、モデル末期の2008年5月にはアイサイト搭載グレードも設定されている。

 2009年5月に登場した5代目モデルはすでに主力販売国となっていた北米からの要望もあってボディサイズが一気に大型化。それに伴って従来型まで存在していた2リッターモデルは消滅し、2.5リッターが最小排気量となった(2012年5月に直噴ターボの2リッターモデルが復活する)。直列6気筒モデルはアウトバックにのみ残り、こちらも3リッターから3.6リッターへと排気量が拡大されている。

 トランスミッションもこの世代からメインはリニアトロニックと呼ばれるCVTとなり、2.5リッターターボモデルにのみ、6速MTと5速ATが用意されていたが、どちらもモデル途中で姿を消してしまった。

 そして、2014年10月にレガシィ自体は6代目にフルモデルチェンジを果たすが、ステーションワゴンボディを持つのはアウトバックのみとなり、ツーリングワゴンの実質的な後継車種は2014年6月に登場している「レヴォーグ」となった。

 このように一時期は圧倒的な人気を誇っていたレガシィツーリングワゴンだが、時代の流れとともにクロスオーバーSUVのアウトバックのみとなってしまったのはまさに栄枯盛衰といったところ。

 とはいえ後継車種のレヴォーグは堅調な販売を維持しているし、輸入ステーションワゴンも安定した人気を誇っていることからも、再びステーションワゴンブームが来る可能性もゼロではないかもしれない。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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