FFだったらインプレッサを買ったほうがいい!? 悩ましすぎる新型クロストレックの選び方を考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スバルのSUV、新型クロストレックが登場

■先代まではXVだったが、現行型より世界共通の車名となった

■今回はクロストレックの各グレードの違いや選び方について解説

クロストレックの選び方を解説!

 先代がスバルXVと名乗っていたスバル最新の1台が、XVの後継車(3代目)であり、また、世界共通の車名となったクロストレックである。例によって、プラットフォーム、パワートレインなどは、スバルの代表車種である新型インプレッサと共通だ。

 一目でXV、いや、クロストレックだと思わせるボディのサイズは全長4480mm(先代XV比-5mm)、全幅1800mm(先代XV比±0mm)、全高1580mm(先代XV比-15~+5mm)、ホイールベース2670mm(±0mm)、最低地上高200mm(先代XV比±0mm)と、先代XVとエクステリアデザイン、ボディサイズともに大きくは変わっていない。

 新型クロストレックの大きな特徴は、スバル最新のアイサイトを搭載していることに加え、パワーユニットは、先代XVでは1.6リッターガソリンと、2リッターガソリン+モーターのマイルドハイブリッドとなるe-BOXERが用意されていたのだが、クロストレックでは2リッター直噴水平対向エンジン+モーターのe-BOXER、145馬力、19.2kg-m、WLTCモード燃費16.4km/L(FF)/15.8km/L(AWD)+マニュアルモード付リニアトロニック(CVT)のみ。そして注目すべき点が、先代になかったFWDモデルを追加したこと。基本は、悪路や雪道での脱出性能を高めるXモードを搭載するスバル自慢の四輪駆動システムを採用したAWDなのだが、こうしたクロスオーバーモデル、全高の低いSUVと呼べるクルマながら、「使うのは街乗りや高速走行のみ。ヨンクはいらない」。あるいは「できるだけ安く手に入れたい」というユーザーにも応えてくれることになる。

 ラインアップはシンプルで、上級グレードのリミテッドと基本グレードのツーリングがあり、それぞれにAWD、FWDが組み合わされるだけ。つまり4つの車種から選ぶことになる。なお、クルマのキャラクターからオールシーズンタイプとなるタイヤサイズは、リミテッドは開発基準の225/55R18、ツーリングは225/60R17サイズと異なる。

 リミテッドとツーリングでは、装備面も異なり、フルLEDヘッドランプ、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ(ナビゲーション機能88000円はセットOPコードUGのステアリングヒーター&シートヒーターなどがセットで13万9500円)&インフォテイメントシステム、前席パワーシートなどは、リミテッドに標準、ツーリングにオプションとなる。が、気が利いているのは、ツーリングにもリミテッドの上級装備を追加できるところ。アルミパッド付スポーツペダルとLEDリヤゲートランプなどの一部装備を除き、ツーリングでもリミテッド同様の装備内容に仕立てることができる。

 さて、本題である。もし、新型クロストレックの駆動方式、グレード選びで悩んでいるなら、こんな選び方がある、という、装備、走りを含めた参考例を紹介したい(筆者はすでにリミテッドとツーリングに試乗している)。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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