話題沸騰のアルファード最大のライバルはレクサスLM!?! 48インチディスプレイまで備えるLMとアルヴェルの違いを探る!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■トヨタから新型アルファード&ヴェルファイアが登場

■まもなくレクサスのミニバン、LMが日本で発売される予定だという

■本記事ではトヨタ・アルファード&ヴェルファイアとレクサスLMを比較している

ついにレクサスLMが日本上陸!

 いよいよトヨタ・アルファード&ヴェルファイアの新型が登場。すでに完売!! という話が出ているぐらいの人気ぶりだ。それも当然、国産ハイエンドミニバンを望む一般ユーザーだけでなく、経営者、芸能人、アーティストなどのVIPが昨今、こぞって乗っているのがアルファードであり、かつての高級サルーンに代わる、大空間、両側スライドドア、ハイブリッドであればAC100V/1500Wコンセントを備えた、リムジン、走るオフィス、走る寛ぎ空間、走る楽屋!? として愛用されまくっているのである。

 先代、すでに発売されている新型ともに、これまでは国産車のVIP向けのクルマ、ミニバンとして、これ以上望めない1台がアルファードだったわけだが、今秋、その様相が激変しようとしている。そう、同じトヨタのレクサスから、初代は主にアジア諸国で発売されていたレクサス初の「ラグジュアリームーバー」=LMの2代目となる新型が、日本でも発売されるというのだ。「予算関係なし、いちばんいいフラッグシップMPVを持ってこい」なんていうVIP、一般ユーザーにとっては心中穏やかじゃないレクサスの登場が控えているのである。

 トヨタのアルファード(とヴェルファイア)とレクサスのLM(まだプロトタイプとしての紹介にすぎないが)はトヨタ最新のプラットフォーム=TNGAを採用し、両車共通。ホイールベースはどちらも3000mmだ。しかし価格はアルファードの最高価格となるエグゼクティブラウンジのHVが892万円に対して、LMのハイエンドモデルはその倍ぐらいと予想されている。つまり軽く1000万円超えになるはずなのだ。プラットフォームや一部パワーユニットが共通の両車に、それほどの価格差があるのに驚かされるが、それにはもちろん、レクサスならではの理由がある。ここではそこにフォーカスを当て、両車の違いを解説したい。

 まずはボディサイズ。アルファードは全長4995×全幅1850×全高1935mm、ホイールベース3000mm。LMは全長5125×全幅1890×全高1955mm、ホイールベース3000mm。プラットフォームは共通だから、その違いのほとんどはデザインにあると言っていい。

 このクラスの人気を決定づけるエクステリアデザインはどちらも堂々たるものだが、オーナー(後席住人)のクラスを示す顔つきは、似ているようで、表現はまったく違う。アルファードは逆台形の堂々感、プレステージを感じさせるフロントグリルを採用。一方、LMはレクサスのアイデンティティである台形のスピンドル形状の押し出し感をさらに強めた顔つきを持つ。

 また、ボディサイドはアルファードがショルダーラインに抑揚を持たせ、Bピラーのところに特徴のあるデザインを採用しているのに対して、LMのショルダーラインはずっと大人しい水平基調でまとめている。が、ルーフ後端のデザインは、むしろLMのほうが凝ったデザインを採用していると思える。

 現時点のパワーユニットは、アルファードが2.5リッター直4ハイブリッドシステム、E-Four/FF、190馬力/6000rpm、24.1kg-m/4300-4500rpm、WLTCモード燃費17.5-17.7km/L、および2.5リッター直4ガソリン、182馬力/6000rpm、 24.0kg-m/4100rpm、WLTCモード燃費10.3-10.6km/Lの2タイプ。スポーティなミニバンに舵を切ったヴェルファイアは2.5リッター直4ハイブリッドシステムに加え、先代のV6モデルに代わる2.4リッターガソリンターボ、279馬力/6000rpm、43.8kg-m/1700-3600rpm、WLTCモード燃費10.2-10.3km/Lを用意する。

 一方、LMのほうは、最新の2.4リッター直4ターボハイブリッドeAxle、およびアルファードと同じ2.5リッター直4ハイブリッドシステム、E-Four/FFの2種類のパワーユニットが用意され、日本仕様は2.4リッター直4ターボハイブリッドeAxleからまずは導入されるという。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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