タイプRばっかり日が当たるけどテンロク最強はコッチじゃね? なぜか日陰の存在「パルサーVZ-R・N1」というもの凄いクルマ (2/2ページ)

足まわりを強化した「Version II」が登場するも第一印象は拭えず

 ただこのモデルは一般ユーザー向けにも販売されていたものの、あくまでレースベース車という位置づけが強かったため、レギュレーションで変更が認められている足まわりやシート、ボディ補強などはベース車のままとなっており、工場出荷状態での総合的な戦闘力はシビックタイプRのほうが優れていた。

 そのため、当時の新車メディアなどでのサーキット対決企画などではタイプRが勝利するケースが多かったのである。

 そこでメーカーも1998年10月に「VZ-R・N1 Version II」を300台限定でリリース。

 このモデルは、専用のサスペンションやストラットタワーバー、205/50VR15サイズのタイヤやフジツボ製の専用メインマフラーを装着し、室内ではMOMO製のステアリングホイールやR33スカイラインGT-Rと同形状のモノフォルムバケットシートを採用するなど、素の状態でも特別感が味わえるモデルに進化していたのだ(それとは別に装備を簡素化したモータースポーツベース車も継続設定)。

 ただ登場時のイメージが影響したのか、現在においてもシビックタイプRの影に隠れる存在となってしまったのは残念だが、そのポテンシャルは言うまでもなくいまでも一級品なのである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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