「いかにも感」の演出じゃなかった! 「走り系のクルマ」が純正メーターがあるのに「追加メーター」を付けるワケ (2/2ページ)

クルマを万が一から守るために必須

2)任意の場所の温度を知りたいから

 水温や油温は純正メーターに表示されることもある。しかし、純正センサーの位置ではない部分での数値を把握することも大切だ。水温はエンジンから出てすぐの位置、ラジエーターのリターンなど、センサーを置く場所によって温度が変わる。油温もオイルパンのなかにあるオイルの温度なのか、循環しているオイルのどの位置での油温なのかと、こちらも場所によって温度が変わる。追加メーターに付属する後付けセンサーなら、好きな位置に設置してモニターすることができるメリットがある。

3)ワーニングをかけたい

 水温や油温が上がりすぎたときに警告音や光で知らせてくれるワーニングは、サーキット走行では必須の機能。いちいち温度を確認しなくても、ピーピー鳴っていなければ適正範囲ということで、運転に集中することができる。

 また、ワンポイントとして、油圧が下がったとき用にもワーニングを仕かけたい。油圧は基本的に上がりすぎることはあまりないし、上がりすぎてもそれほど問題ではないが、下がるのは大問題。油圧が下がると最悪即エンジンブローの可能性もある。

 なので、油圧がドロップしたときに備えて油圧用のワーニングは仕かけたいところ。そういった機能を持ったメーターを取り付けたい。

 なので、細かい機能などを考えると結局、純正メーターだけでは役者不足なクルマが多いのだ。

 最後に追加メーターで気をつけたいのが安価な中国製などについて。最近増えてきている製品ではあるが、これらは精度に不安があり、温度や圧力をモニターしても正直あまり意味がない。追加メーターは信頼性の高いブランドのものに限るとアドバイスしておく。


加茂 新 KAMO ARATA

チューニングジャーナリスト

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GR86/AE86/スイフトスポーツ(ZC33S)/CBR954RR
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