街乗りが快適でサーキットを攻め込んでも「摩耗」が少ない! ヨコハマ「ADVAN APEX V601」の無双ぶりにはレーシングドライバー猪爪杏奈も普通のクルマ好きも思わずニンマリ (2/2ページ)

グリップ力もコントロール性も高いオールラウンダー

 ひとまず周回を終え、ピットに帰ってきた直後のタイヤを見ると、スポーツ走行向けなハイグリップタイヤによくあるネバネバして崩れている様子がなく、ブロックヨレもほとんど無く、爽やかな表情をしていて、「えっ? あんなに走ったのに嘘でしょ?」と持ちの良さに更に驚きました。それでいて不安になるようなグリップ力の低さは感じなかったのです。たしかにこれなら、ドライブからスポーツ走行まで1本で解決しそうですね。比べるものではありませんが、これくらいお化粧崩れを知らない顔面が欲しいです(笑)。

 次に、サーキット経験は浅く、TC1000は7年ぶりという井上さんがコースイン。

 10分ほど周回を重ね帰ってきた感想を聞いてみると、「思ってた以上に安心して走れました。サーキットはハイグリップタイヤじゃないとキッチリ走れないイメージがありましたが、このタイヤは全然走れちゃいました! コーナーも急にすっぽ抜ける感じがなかったので安心感も高く、楽しく走れたし、なによりタイヤがしっかり路面を食ってる感じがわかりました」と、久々のスポーツ走行をよく楽しめた様子でした。

 続けて、「スポーツ走行してるぜ! という感じが手軽に感じれるし、普段乗りのタイヤで遊びに行く感覚でこうやってモータースポーツを楽しめるのはとても好印象でした」。

「デザインも、サイドウォールのADVANという刻印をはじめスポーツタイヤっぽくて、やる気が出ますね!」と少年のような輝く表情で語ってくれました。

 その後もう一度私が走ることになり、今度は縁石も多めに使いながらより攻めて走ってみましたが、やはり印象は同じでした。レーシングドライバーの私からすると、不気味なほど表情が変わらず一定のパフォーマンスを保ち続けるタイヤということがわかりました。

「本格的にレースに参戦するほどではないけれど、年に数回なるべく手ぶらでサーキットを楽しみたい」という方や、「普段乗りのクルマで、フル加速やハードブレーキを安心して楽しめるサーキット体験会に参加してみたい」という方にピッタリのタイヤですね。

「基本は街乗りで、スポーツ走行にも耐えられるタイヤを探していて……」という方には、このタイヤでドライビングの基礎をしっかり身に付けていただき、「タイムアップを狙ってガチでアタックしたい!」と欲が出てきたら、ワンランク上のハイグリップタイヤへのステップアップをオススメします。

 帰路は、筑波山のワインディングロードへ寄り道しながら私がハンドルを握りました。サーキットでこれだけのポテンシャルを感じられたのだから、ワインディングでも信頼は絶大でした。道幅が狭くカーブが続くので対向車の確認がしづらい道でしたが、ハンドル操作に対してクイックに反応するし、見た目の硬さに反して乗り心地は穏やかで、「硬すぎてお尻が痛い」なんてこともない。

 それは一般道も高速道路でも同じく、操縦安定性バツグンで安心してハンドルを握れるので、クルマ談義に花を咲かせながらあっという間に都内に帰ってこれました。ADVAN APEX V601のおかげで、ワンランク上のカーライフを楽しめて、お腹いっぱいの1日でした! スポーツカーオーナーの方でタイヤ選びに迷っている方に是非オススメしたいです。


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