街乗りが快適でサーキットを攻め込んでも「摩耗」が少ない! ヨコハマ「ADVAN APEX V601」の無双ぶりにはレーシングドライバー猪爪杏奈も普通のクルマ好きも思わずニンマリ (1/2ページ)

ヨコハマタイヤの新作ハイパフォーマンスタイヤを試す

 皆さんこんにちは、レーシングドライバーの猪爪杏奈です。今回は、WEB CARTOP編集部イチのクルマ好きで私と同学年の井上さんとともに、タイヤのテストをしつつ街乗りからワインディング、そしてサーキットまで丸1日ドライブを楽しんできました!

 今回相棒となる注目のタイヤは、横浜ゴムのグローバル・フラッグシップブランド「ADVAN(アドバン)」の新商品「ADVAN APEX V601(アドバン・エイペックス・ブイ・ロクマルイチ)」。横浜ゴムが「意のまま、ダイレクトなコントロール性能」をテーマに開発し、トヨタ GRカローラ RZにも標準装着されるハイパフォーマンス・スポーティ・タイヤです。

 エコタイヤでは物足りない人、雨の日の安心感を求める人、タイヤに格好いいデザインを求める人、クルマを運転することで高揚感を得たい人などなど、素直な操作感と静粛性も備えたスポーティーな走りをお求めのスポーツカーのオーナーへ最適なタイヤとなっています。ちなみに、今回テスト車両で使用したのはルノー・メガーヌR.S.ウルティムです。

 早朝からすでに太陽燦々で快晴の都内某所から今回の目的地、筑波サーキットコース1000(以下TC1000)へ向かいました。朝の運転は井上さんにお願いして私は助手席に座りました。乗り始めてしばらく経ってから井上さんにドライブフィールを尋ねると、「高速道路も一般道も、手応えがあって安定感があります。合流車線で速度が乗るときや、車線変更の時もレスポンスが良くて安心ですね。ロードノイズもタイヤの性格を考えたら静かかも」とのこと。

 硬すぎず柔らかすぎずな安定感のある感触に加えてロードノイズも静かなので、その後もクルマ好き同士、さまざまな会話が弾み、TC1000までの約2時間があっという間に感じました。

 さて、TC1000に到着しました。先ずは走行前にタイヤをよく観察しましたが、見て触った感じ、正直かなり硬そうに見えたので、「これでサーキットを爽快に楽しめるのかな?」と最初は一抹の不安を覚えました。

 到着後、撮影などを終え時刻は午前11時頃。気温は36度、路温は52度とタイヤにとってかなり過酷なコンディションのなか早速コースインしました。

 まずは6割程度のペースで1周してみることに。すると、「おっと? 意外と普通に走れるじゃん!」と感じたので、少しずつ攻めて周回を重ねることにしました。すると、どんどんADVAN APEX V601のキャラクターがわかってきました。

 無理なコーナリングをするとスキール音とともにすぐアンダーステアが顔を出します。なので、コーナーにクルマを雑に放り込むような無理な突っ込みをするときっちりアンダーステアでドライビングの不正解をタイヤが教えてくれます。

 フルブレーキング時、ステアリング角度が少しでも入っているとタイヤのスキール音が鳴り始め抵抗を感じるので、「真っ直ぐ止めてね」とドライビングの基礎もADVAN APEX V601はドライバーに教えてくれる印象です。

 そして驚いた点がもう1つ。それは路面で目玉焼きが作れてしまうほど灼熱のサーキットでも熱ダレするような苦しい雰囲気をほとんど感じないのです。長い時間一定のペースで走れるポテンシャルがあると感じました。ただ、ここ最近の酷暑ではクルマか人間が先に熱ダレしてしまうと思いますが……(笑)。


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