プロが太鼓判! 一見普通だけど「乗ると衝撃」の「愛車候補に入れるべき」クルマ8選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新車を購入するのならぜひおススメしたい現行モデルを紹介

■最新技術やテクノロジー搭載による優れたスポーティネスや快適性を持つクルマをセレクトした

■ディーラーで試乗すれば驚き、そして納得できるはず

次期愛車候補にリストアップしておきたい

 もし、これから新車を買おうとしていて、実用的ながらスポーティなクルマが欲しい、デザインと走りで満点を付けられる先進のPHEVが狙い目、電気自動車の世界に入門したい、小さくてもアウトドアや悪路に強いクルマを希望している、クロスオーバーモデルながら乗り心地の良さは絶対に譲れない、自宅駐車場の車幅制限があってコンパクトなクルマは欲しいけれど室内が広く荷物がたっぷり積めるクルマはないものか、そして、ハイオクガソリン限定の輸入車にして走りと燃費が抜群のクルマを探している……というなら、以下の車種が次期愛車リストから漏れているのであれば、なにはともあれ、ディーラーをのぞき、試乗してほしい。

 えっ、こんなにいいの、こんなに静かなの、こんなに走りがいいの、こんなに広くて荷物がたっぷり積めるの、こんなに進化しているの……などなどと、驚き、納得できるかも知れない。

ホンダ・シビックe:HEV

 希望にかなう最初の1台がホンダ・シビックのe:HEVモデルだ。シビックといえばタイプRが大きく注目されていて、e:HEVモデルは燃費重視のエコカーだなんて思ったら大間違い。

 そもそもノーマルグレードでもワイドボディの迫力からしてただものではない雰囲気を漂わせるのが11代目シビックだが、パワーユニットは新開発された世界トップレベルの熱効率41%を誇る2リッター直噴エンジンと、進化した2モーターのスポーツe:HEV=ハイブリッドを組み合わせ、そのスペックはエンジン141馬力/18.6kg-m、モーター184馬力/32.1kgm、WLTCモード燃費24.2km/L(レギュラーガソリン仕様)というものだ。

 e:HEVはモーター走行を基本とするが、EVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードをシームレスに使い分けるのはほかのホンダe:HEVモデル同様ながら、ドライブモードのSPORTモードでは、アクティブサウンドコントロールによってエンジン回転とシンクロさせた快音を響かせてくれる演出、ドライバーの感覚に合わせた加速感をもたらすダイレクトアクセル、リニアシフトコントロールといった凝った高精度制御まで搭載されているのだ。つまり、e:HEVモデルでもれっきとしたスポーツモデルなのである。

 ドライビングフィールは上質にしてスポーティ。パワーステアリングは終始、ズシリと重く、アルミペダルを深々と踏み込めば、まるでマニュアル車でシフトを操り加速しているようなステップアップシフト感、快感とさえ表現できる豪快なパワーの盛り上がりを、リニアシフトコントロールの高度な制御によって感じ、興奮することができるのだ。

 結果、極めてマニュアル感のある気持ちよさ抜群の加速フィールが演出され味わえるのだからたまらない。街なか、高速道路での走りの素晴らしさはもちろんだが、サーキットに持ち込んでも走りの確かさ、気持ち良さを実感できるほど。約400万円だが、内容からすればとびっきりにお買い得に思えてしまうはずである。

トヨタ・プリウス

 2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したプリウスも、ぜひ、試乗してそのデザインを含む魅力に触れてほしいのだが、狙い目はPHEVだ。システム出力は先代の122馬力から223馬力まで一気に高められ、WLTCモード燃費(ハイブリッドモード)26.0km/Lを発揮。その動力性能は2リッター級スポーツカーに匹敵し、0-100km/h加速を6.7秒(先代は11.1秒)で駆け抜ける超俊足だ。

 サーキットでも試乗しているが、動力性能、低重心感覚溢れる操縦安定性は文句なし。しかも、乗り心地がHVモデルよりいいのだからお薦めするしかない。HVより90万円高いでしょ……と思うかもしれないが、国からの補助金だけで55万円が出て、差額は一気に縮まる。東京都で登録するならHVとの実質支払金額が逆転するのである。

日産サクラ

 電気自動車はまだまだ時期尚早……と思っているなら、日産サクラに触れてみてほしい。WLTCモードでの航続距離は180kmだが、実質的には約130km程度にはなるものの、自宅に充電設備を設置できるのであれば、街乗り専用車、セカンドカーとして大いに満足することができるはず。

 とにかくピュア電気自動車としての静かでウルトラスムースな走りは、ガソリン車はもちろん、HVでも敵わない魅力となりうる。とくに電気自動車を初めて購入するなら、電気自動車がどんなものかをリーズナブルに体験できるいいきっかけになるだろう。

 このサクラもまた、三菱ekクロスEVとともに2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車である。ちなみにプリウスとサクラ/ekクロスEVは、筆者が日本カー・オブ・ザ・イヤーで満点の10点を投票したクルマでもある。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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